温泉地が目白押しの北信・山ノ内町。なかでも風情ある街並みの渋温泉や、隣接する湯田中温泉は宿も多く賑わいを見せているが、川と小さな丘をほんの少し越えただけで、まるで忘れ里のようにひっそりとした佇まいを見せている、それが角間温泉だ。
越後屋の建物は明治に建てられたとのことで、古さは見せているものの(日本家屋なので冬は部屋も寒い。もちろん暖房は入っているが)、粋を凝らした和風建築で、階段や浴室の細部に至るまで、さまざまな意匠が凝らされている(渋の金具屋などにも共通するものがあり)。
さてその浴室だが、きわめて珍しい「すわり湯」(寝湯ではなく、ちょうどベンチのような形状の腰掛け部になっている)をはじめ、タイル張りの中浴場やひのきの浴槽がある小浴場など、計3つの浴室があり、それぞれに入って違いを楽しみたい。泉質もガツンとくるインパクトはないが、ほどよい濃さの弱食塩泉(石膏分なども多少入っている印象あり)で、どんな体調でもやさしく肌をつつんでくれる。長逗留にも、1泊でリフレッシュするにもよいと思う。
料理などは特筆するものはないが、暖かいものは暖かく出してくれるのがよい(地のものを中心に出している、と言っていた記憶あり)。
昨年訪れたときは、出張の仕事のあとで、しかも当日が仕事納めとなったため、スタッフ一同、よい骨休めとなった。
できれば今年も訪れ、湯につかりながら一年を振り返ってみたい。
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