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世界の壮大な鉄道の旅12選

橋の上を走るスイスとイタリアの鉄道、ベルニナ・エクスプレス
画像提供: Roberto Moiola and Sysaworld/Getty Images
Megan Michael
著者:Megan Michael2024年5月14日 11分で読める

目的地だけでなく、そこまでの道のりも旅の醍醐味。快適な列車はただの移動手段ではありません。ゆっくり、ゆったり世界を見て回れる旅を実現してくれます。大きな窓からパノラマビューを堪能しながら国中を旅したり、歴史を感じる鉄道に乗って時代を遡ったりしませんか。

早速行ってみたくなりましたか?ここでは、世界屈指の壮大な鉄道の旅をご紹介します。おすすめのルート、所要時間、車内サービス、沿線の観光スポットなどのお役立ち情報もお見逃しなく。

1.ヨーロッパ、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス

ヨーロッパの田園地帯を走るベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス鉄道
ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスの車内
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 2日間(クラシック・ルートを利用)

運行路線: クラシック・ルートは、ベネチア、ロンドン、ベローナ、パリの発着です。利用可能な全路線については、鉄道会社のウェブサイトでご確認ください。

1920年代の車両を入念に復元した歴史を感じる客車に乗って、華やかな旅の黄金時代にタイムスリップ。ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスは、インテリア、サービス、常駐のピアニストによるラグタイムの演奏など、どこをとっても魅力的。ヨーロッパ観光を満喫できます。思いっきりドレスアップして、贅沢な4品コースのターブルドートをソムリエが厳選したワインと一緒に堪能してみては。食後はバー・カーで優雅にカクテルを味わいながら、初対面の仲間たちとの会話を楽しみましょう。夜は、ふかふかのベッドと専用バスルームを備えた豪華なスイートで過ごせます。

ジュネーブインスブルックベネチアロンドンなど、ヨーロッパの主要都市を結ぶ定番路線のほとんどは、2日間のルートです。壮大な鉄道の旅を楽しみたいなら、毎年恒例のパリイスタンブールを結ぶ6日間の旅がおすすめ。こちらは、ブダペストブカレストを経由するルートです。

2.スイス、氷河急行

橋の上を走るスイスの氷河急行
氷河急行の食堂車の内部
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 8時間

運行路線: ツェルマットからサン・モリッツ(逆方面もあり)

スイスの壮大な建築物や自然の驚異を快適な座席から満喫できる氷河急行マッターホルンゴルナーグラートで有名なスイスツェルマットと、美しく豪華なアルプスのリゾートタウン、サン・モリッツを結ぶ鉄道です。列車は91のトンネルをくぐり、291の橋を渡ります。キャビンの床から天井まで広がる窓からは、ライン渓谷やオーバー・アルプ峠のほか、たくさんの湖、渓谷、村、牧草地の景色を楽しめます。

ワンランク上の列車の旅を満喫したいなら、エクセレンス・クラスにアップグレードするのがおすすめ。窓側の最高の席が保証されるうえ、5品のコース料理とワインのペアリングが提供され、列車内の専用バーを利用することもできます。

3.米国、アラスカ州、アラスカ鉄道

アラスカの山々を駆け抜けるアラスカ鉄道
アラスカ鉄道の車窓から望む湖
画像提供: Management/Tripadvisor (left), Sara/Tripadvisor (right)

所要時間:片道2時間半~12時間

運行路線: アンカレッジ、フェアバンクス、タルキートナ、ハリケーン、グランドビュー、スワードの発着です。利用可能な全路線については、鉄道会社のウェブサイトでご確認ください。

アラスカの広大な奥地にそびえる山々をアラスカ鉄道で探検。年間を通して列車を利用でき、5月から9月の夏の期間は毎日運行されています。代表的な「デナリ・スター・トレイン」は、夏に野生動物を観察するのに最適。アンカレッジフェアバンクスを結ぶ12時間の旅では、途中、デナリ国立公園や保護区に停車します。アンカレッジとスワードを結ぶ「コースタル・クラシック」は、海岸沿いの景色が美しく、フィヨルド、釣り、ハイキングにもうってつけです。ゴールドスター・サービスにアップグレードすると、パノラマビューを見渡せるガラスドーム型キャビン、上層階の屋外展望デッキ、食事、ドリンクを利用できます。

冬に訪れても、アラスカを駆け抜ける壮大な鉄道の旅は十分に楽しめます。「オーロラ・ウィンター・トレイン」では、夢のように美しい雪景色を眺められるほか、オーロラを見るチャンスもあります。

4.シンガポール、イースタン&オリエンタル・エクスプレス

イースタン&オリエンタル・エクスプレス鉄道の車内から外を眺める乗客
イースタン&オリエンタル・エクスプレス鉄道の食堂車の内部
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 4日間

運行路線: シンガポールとクアラルンプール、タマンネガラ、ランカウイ島、ペナン島との間を往復しています。利用可能な全路線については、鉄道会社のウェブサイトでご確認ください。

ベルモンドが運営する イースタン&オリエンタル・エクスプレスで、マレーシアを通り抜ける壮大な旅へ。4日間の旅はシンガポールから始まり、緑豊かなジャングル、魅力的な街、のんびりした島々を通って北へ向かいます。「ワイルド・マレーシア」の旅は、野生生物が好きな方にぴったり。最古の熱帯雨林の1つであり、絶滅危惧種のマレータイガーが生息するタマンネガラ国立公園に立ち寄ります。一方、少しずついろいろな体験をしたい方へのおすすめは、「エッセンス・オブ・マレーシア」。ペナンの文化の中心地やランカウイ島のプラウ・パヤール海洋公園に立ち寄り、シュノーケリングでカラフルな海の生き物を観察したり、エキサイティングなウォーターアクティビティを楽しんだりできます。

列車の旅では、マレーシアの味覚を取り入れたターブルドートメニューの4品コース料理を毎晩堪能できます。食後は、華やかなバー・カーでシャンパンや特製カクテルはいかが。座席には限りがあるため、旅行者情報では、数か月前に予約するよう推奨されています。

5.ブラジル、クリチバ、セラ・ヴェルデ・エクスプレス

ブラジルのトンネルから出てくるセラ・ヴェルデ・エクスプレス
セラ・ヴェルデ・エクスプレスの車窓から望む山々
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 4時間

運行路線: クリチバからモヘッテス(その逆方面もあり)

ブラジルの生い茂る緑、滝、峡谷、山道を駆け抜ける、南米で最も有名な鉄道の1つ、セラ・ヴェルデ・エクスプレス。100年以上前に建設された鉄道は、クリチバと歴史ある海辺の街モヘッテスを結びます。列車内の設備やサービスはそれほど多くありませんが、一部の車両にはスライド式の窓があるため、キャビン内には熱帯雨林の香りが漂い、解放感に浸ることができます。

旅を満喫するには、モヘッテスのツアーを含む往復パッケージを予約するのがおすすめ。街の歴史、教会、市場、コロニアル様式の家々を見学したら、ランチには、ヌンディアクアラ川のほとりでバラード(ブラジル産牛すね肉のシチュー)を味わいます。

6.北米、ロッキー・マウンテニア

森の中の線路を走るロッキー・マウンテニア鉄道
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 2日間~15日間

運行路線: カナダではバンクーバーからバンフまたはジャスパーまで、米国ではモアブからデンバーまで運行しています。利用可能な全路線については、鉄道会社のウェブサイトでご確認ください。

北米のロッキー・マウンテニアで、ロッキー山脈を横断する雄大な旅へ。カナダを通る3つの壮大なルートから選ぶことができます。たとえば、「ジャーニー・スルー・ザ・クラウド」では、バンクーバーを出発し、フレーザー川ヘルズ・ゲートピラミッド・クリーク・フォールズ、そびえ立つロブソン山を通ってジャスパーに向かいます。

360度の眺めを楽しみたいなら、ゴールドリーフへのアップグレードがおすすめ。ガラスドームの窓と広い屋外展望デッキを備えたキャビンを利用できます。ほとんどのコースは2~3日間ですが、バンクーバーとウィスラーを往復する最長15日間のパッケージツアーもあります。

7.スコットランド、ウェスト・ハイランド・ライン

川沿いの森を走るウェスト・ハイランド・ライン
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 3時間半~5時間半

運行路線: グラスゴーからオーバン、フォート・ウィリアム、またはマレーグ

スコットランドの風光明媚な西海岸をウェスト・ハイランド・ラインで満喫。深い峡谷、広大な湖、雄大な山々を爽快に駆け抜けます。グラスゴーから北のフォート・ウィリアムマレーグに向かうルートは、モネシー渓谷、ベン・ネビス山ハリー・ポッターの映画に登場するホグワーツ特急で有名なグレンフィナン高架橋などの絶景スポットを通ります。

グラスゴーから西の港町オーバンに向かうルートは、歴史を感じるキルカーン城、美しいフォールズ・オブ・ローラ、風光明媚なロック・ローモンド・アンド・ザ・トロサックス国立公園を通ります。よく目を凝らせば、木々の間に隠れている愛らしいアカシカを見つけられるかもしれません。

8.ペルー、チチカカ湖鉄道

チチカカ湖鉄道の前でポーズをとる女性
チチカカ湖鉄道の車内の食堂車
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 10時間

運行路線: クスコからプーノ(その逆方面もあり)

クスコと港湾都市プーノを結ぶペルーレイル・チチカカ・トレイン。チチカカ湖鉄道としても知られるこの鉄道に乗って、絶景が広がるペルーのアンデス山脈から、南米最大の湖の1つ、夢のようなチチカカ湖まで行くことができます。車窓からの美しい景色はもちろん、車内での体験も最高です。ペルー音楽やダンスのパフォーマンスを観賞したり、3品コースのグルメ料理を堪能したり、アフタヌーンティーを楽しんだり。セミオープンの展望バー車両でペルーカクテルを味わうひとときは、一番の思い出になることでしょう。

プーノに着いたら必ず訪れたいのが、神秘的な雰囲気が漂うウロスの浮島。ここには、先住民族のウロス族が、トトラ葦で建てた家に住んでいます。

9.スイスとイタリア、ベルニナ・エクスプレス

ベルニナ・エクスプレスの車窓から眺めを楽しむ女性と子供
ベルニナ・エクスプレスから望む雪山
画像提供: Jet10701716970/Tripadvisor

所要時間: 1時間半~4時間半

運行路線: クールまたはサン・モリッツからティラーノまたはポスキアーヴォ(その逆方面もあり)

暖かいキャビンから、雪に覆われたスイスのアルプスを探検できるベルニナ・エクスプレス。ヨーロッパで最も標高の高い鉄道路線を走り、ユネスコ世界遺産の街並みを巡り、印象的なラントヴァッサー橋を渡り、ビアンコ湖やパリュ氷河などの自然の驚異を体験できます。

所要時間4時間半の定番路線は、スイスクールとイタリアの街ティラーノを結びます。スイスとイタリアの国境に近いこの小さな街で訪れたいのは、サントゥアリオ・デッラ・ベアタ・ヴェルジネ・ディ・ティラーノ。興味深い歴史的な遺物や凝った装飾の天井が見どころの華やかな教会です。ミラノに滞在しているなら、ベルニナ・エクスプレス・ツアーパッケージでサン・モリッツへの日帰りツアーに参加するのもおすすめ。パッケージには、サン・モリッツのツアー、往復切符、ミラノの宿泊施設への送迎が含まれています。

10.米国、コースト・スターライト・トレイン

コースト・スターライト・トレインの車内
コースト・スターライト・トレインの車窓から望む湖
画像提供: vb22/Tripadvisor (left), Marco/Tripadvisor (right)

所要時間:35時間

運行路線: シアトルからロサンゼルス(その逆方面もあり)

せっかく毎日運行されているのですから、一生に一度は乗ってみたいアムトラック・コースト・スターライト・トレイン。西海岸を列車で巡るアドベンチャーは、シアトルを出発してロサンゼルスに向かいます。沿線には、カスケード山脈シャスタ山の雪をかぶった山頂、ゴールデン・ゲート・ブリッジサンタ・バーバラの砂浜など、圧巻の景色が広がります。

旬の食材を活かした3品コースのディナーメニューなど、食事はすべて列車内で提供されるので安心です。コーチクラスの座席も利用できますが、コンバーチブルベッドを備えたスーパーライナールームやスイートを予約して、長旅でも快適な眠りを確保したいところ。35時間の旅の間、足を伸ばしたくなったら、カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポのブドウ園でワインテイスティングはいかが。オレゴン州クラマス・フォールズで自然を満喫するのもおすすめです。

11.南オーストラリア州とノーザン・テリトリー、ザ・ガン

オーストラリアの田園地帯を走る列車、ザ・ガン
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 2日間~4日間

運行路線: ダーウィンからアデレード(その逆方面もあり)、ダーウィンまたはアデレードからアリス・スプリングス

ザ・ガンで旅するオーストラリアは、一生に一度の感動的で贅沢な体験です。4日間かけて大陸を縦断する旅は、トップ・エンドダーウィンを出発し、オーストラリアの僻地を通り抜けて、はるばるアデレードまで南下します。オーストラリアのアウトバックをさらに探検するには、列車を降りてキャサリンクーバー・ペディまで足を伸ばすのがおすすめ。レッド・センターの観光拠点に最適なアリス・スプリングスまでの短い路線を選ぶこともできます。

スタイリッシュなキャビンでは、地元の特色を活かした料理や世界トップクラスのワインを堪能できます。食後はソーシャルラウンジでおしゃべり。ゲームや本、お酒も充実しています。ラグジュアリーを極めたいなら、プラチナ体験はいかが。景色を楽しめる広い窓や専用バスルームを備えたキャビンを利用でき、行き届いたサービスが受けられます。

12.インド、デカン・オデッセイ

デカン・オデッセイ・トレインの食堂車
デカン・オデッセイ・トレインのバー・カーにいるバーテンダー
画像提供: Management/Tripadvisor

所要時間: 15日間

運行路線: デリーからムンバイ、ムンバイからコルカタまたはハイデラバード(その逆方面もあり)

インドを駆け抜ける豪華なデカン・オデッセイ。華やかなキャビンでリラックスしながら、インドの多様な風景を眺め、贅沢なインド料理や多国籍料理を堪能できます。景色に飽きてしまっても大丈夫。列車には、サウナや、伝統的なアーユルヴェーダマッサージを受けられるスパ、ジム、ヘアサロンまで揃っています。

荘厳な宮殿や神秘的な文化に興味があるなら、「スプレンダーズ・オブ・ノーザン・インディア」ルートがおすすめ。デリーからムンバイに向かう途中には、ウダイプルの美しい湖や、もちろん、アグラの豪華なタージ・マハルも通ります。 太陽が降り注ぐビーチや夕日が好きな方にぴったりなのは、「マドラス・メール」ルート。ムンバイを出発して、ゴアコチポンディシェリの沿岸の街々を通り抜け、ハイデラバードに向かいます。