2月に訪れたい国内外のおすすめ観光地12選
メキシコのトドス・サントスで思う存分リラックスするもよし、アイダホ州北部でナイタースキーに挑戦するもよし。
2024年12月19日更新
小動物のお天気占いを信じるなら、旅行を計画するのに最適なのは2月2日。この日、アメリカではグラウンドホッグ(ウッドチャック)の動きを観察して、春の服を出すべきか、あと数週間寒さを我慢しなければならないかを予測します。2月は旅の楽しみ方の幅も広がる季節です。穴場スポットでスキーをしたり、世界有数の人里離れた街でオーロラを観察したり、文化の豊かなカリブ海の島で日光浴をしたり。最高の気分で冬を締めくくるのにぴったりの12の観光地をご紹介します。
冒険好きのグルメ通におすすめ
平均気温:最高気温27℃、最低気温20℃
2月になると、リマの地元の人たちは暖かい気候を楽しむために近くのビーチリゾートに出かけるため、街はいつもより少し空いています。この時期は、最近発表された「世界のベストレストラン50」の人気レストランを予約するのにもうってつけ。市内では3軒がランクインしました。アルパカやアマゾンの巨大魚パイチェなどのテイスティングメニューを提供するメイタ(41位)、世界一の女性シェフに選ばれたピア・レオン氏が率いるキョレ(16位)、ペルーと日本の影響を融合させた日系料理を専門とするマイド(5位)です。
昨年のランキングでトップに輝いたセントラルも外せません(1位になったレストランはベスト・オブ・ザ・ベストに殿堂入りするため、今年のランキングからは外れています)。コース料理では、メニューごとに標高が記され、太平洋からアンデス山脈まで、それぞれの高度で獲れた食材が使用されています。お腹いっぱいになったら、リマ美術館や18世紀の邸宅を利用したラルコ美術館など、市内にある素晴らしい美術館を訪れるのもお忘れなく。
リマで人気の観光スポット
歴史好きにおすすめ
平均気温:最高気温8℃、最低気温−3℃
2月中ずっといても飽きないほど、黒人歴史月間のワシントンD.C.は見どころが盛りだくさん。まずはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑を訪れ、その後は、ブラック・ブロードウェイとして有名なUストリート・コリドーがあるショーやフレデリック・ダグラス国定史跡があるアナコスティアなどの地区を散策するのがおすすめです。マホガニー・ブックス(アフリカ系移民のための、アフリカ系移民による、アフリカ系移民に関する本が専門)やロイヤルティ・ブックストア(黒人でクィアの書籍商ハンナ・オリバー・デップが設立)といった黒人経営の書店に立ち寄ってみては。カフェやブティックもあり、67年の歴史を持つベンズ・チリ・ボウルのような老舗からケインのようなトリニダード料理の新人気店まで、レストランも充実しています。
スミソニアン博物館で開催中の展示も見逃せません。ハーシュホーン博物館と彫刻の庭ではバスキア展が、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館では黒人女性活動家を取り上げた展示が行われています。ぜひ宿泊してほしいのが、BETの創設者でアメリカ初の黒人女性億万長者、シーラC.ジョンソン氏がオーナーを務めるサラマンダー・ワシントンD.C.。最近では、ナイジェリア系アメリカ人でトップ・シェフに出場経験のある、クワミ・オンウアキ氏が指揮する新しいレストランがオープンしました。
ワシントン DCで人気の観光スポット
混雑を避けてスキーを楽しみたい人におすすめ
平均気温:最高気温−2℃、最低気温−8℃
アイダホ州のサン・バレーは、アメリカ屈指のスキースポットにふさわしく、大勢の観光客で賑わいます。リフトの列に並ばずに壮大なコースを滑りたいなら、アイダホ・パンハンドルを北に向かい、州最大のスキーリゾート、シュヴァイツァーへ。約12平方キロメートルの広大な敷地にもかかわらず、まだまだ知られていません。(ファミリー向けリゾートとして定評がありますが、このエリアの地形は明らかに中級者向けです。)ここからは、モンタナ州、ワシントン州、そして国境を越えてカナダまで360度の絶景を望めます。
2月に開催されるサンドポイント・ウィンター・カーニバルは、旅行者にも地元の人にも人気。チューブやナイタースキー、そりに挑戦したり、パレード・オブ・ライツやK9ケグ・プルを見学したりできます。宿泊は、客室を31室備えた、スキーイン・スキーアウトができるアルプスロッジ、ハンバードがおすすめ。ボナー郡歴史博物館所蔵のビンテージ写真が飾られています。
野生動物愛好家におすすめ
平均気温:最高気温23℃、最低気温14℃
2月と言えばオーストラリアでは夏。暖かい季節にも、ペンギンと触れ合うチャンスはあります。メルボルンから約90分の場所にあるフィリップ島では、背丈約30cmのコガタペンギン(これが正式名称です)が世界最大のコロニーを作っています。毎晩夕暮れ時には、何千羽ものペンギンが巣穴に戻っていく様子が見られ、その名もペンギン・パレードと呼ばれています。プロが教えるヒント:追加料金を払って地下の展望エリアを利用すると、目の高さでペンギンがよちよち歩く姿を眺められます。
この地域では、夏はコアラ・コンサベーション保護区を散策するのにもいい季節。木の梢の高さに設置されたボードウォークは、野生動物を観察するのに最高です。歩き疲れたら、アットホームなB&B、グレン・イスラ・ハウスへ。プライベートガーデンがあり、直接ビーチに出ることもできます。
フィリップ島で人気の観光スポット
ミッドセンチュリー建築ファンにおすすめ
平均気温:最高気温24℃、最低気温9℃
うだるような暑さから解放されるこの時期は、快適なプールデッキを離れて、このリゾートタウンの見どころを散策してみては。特にミッドセンチュリーのモダン建築は必見です。毎年2月には、パーム・スプリングスで11日間のモダニズム・ウィークが開催されます。徒歩、自転車、2階建てバスでツアーが催行されるほか、クラシックカーやビンテージトレーラーのショーが行われ、サニーランズのアネンバーグ・エステートなど、有名な庭園や邸宅の見学もできます。人混みを避けたいなら、平日に訪れるのがおすすめですが、公式のツアーに参加しなくても素敵な建築を堪能できるのが、パーム・スプリングスの素晴らしいところ。市庁舎から、アルバート・フライが設計した1960年代のガソリンスタンドを利用したビジターセンターまで、いたる所にモダニズムの象徴が見受けられます。
さらに、1959年にカリフォルニア初のホリデイ・インとしてオープンしたパーカー・パーム・スプリングスや、1965年に建てられたハワード・ジョンソンのモーターロッジを改装したエース・ホテル&スイム・クラブに滞在すれば、ホテルの部屋から出なくても、洗練された未来的なスタイルを満喫できます。
パーム スプリングスで人気の観光スポット
オーロラ鑑賞におすすめ
平均気温:最高気温−20℃、最低気温−29℃
寒いことは承知のうえでも、冬は本当に寒くなります。とはいえ、ハドソン湾沿岸に位置するこのカナダ辺境の人里離れた場所なら、極寒の冬を存分に満喫できます。ホッキョクグマの生息地として知られるチャーチル。毎年秋には、大きくて白い毛むくじゃらの姿を求めて、冒険好きな旅行者が訪れます。2月に訪れるなら、澄みきった真っ暗な夜空が魅力。オーロラは1年のうち約300日、この地域の空を美しく彩りますが、この時期の夜空はオーロラを見るのに最適です。定番の方法でオーロラ鑑賞を体験するなら、ダンズ・ダイナーでディナーを予約するのがおすすめ。高さ約1.5メートルのタイヤを装備した巨大な車両、ツンドラ・バギーが、パノラマビューの窓と天窓を備えたレストランに変身します。
このエリアをさらに探検したいなら、フロンティアーズ・ノース・アドベンチャーズの宿泊付き旅行プランに参加してみては。このツアーでは、スノーシューズを履いて北方林を散策し、犬ぞりを体験し、イヌイットの工芸品コレクションで有名なイサニタク博物館を見学します。
チャーチルで人気の観光スポット
海洋生物好きにおすすめ
平均気温:最高気温26℃、最低気温14℃
こののどかな漁村は、何十年にもわたってクリエイティブな人々を惹きつけてきましたが、近年さらに魅力的になっています。メキシコ各地のクラフトビールを提供するバハバリア・ビアガーデンや、客室を10室備えたトドス・サントス・ブティック・ホテルなどが新しくオープンしました。
とりわけ目を引くのは、高級感が漂うくつろぎのホテル、パラデロ・トドス・サントス・リゾート。ここでは、農業を学んだり、朝のハイキングやサイクリングに出かけたり、サーフィンやヨガのセッションを予約したりできます。11月から3月に訪れるなら、この地域ならではの体験ができるパラデロのオーシャンサファリがおすすめ。太平洋を横断するクジラの移動ルートをたどります。海上では、ザトウクジラ、コククジラ、アシカ、イルカ、マンタに出会えるかもしれません。(トドス・サントス・エコ・アドベンチャーズやエクスプローラー・バハでは、他にもおすすめのツアーを催行しています。)
トドスサントスで人気の観光スポット
レゲエファンにおすすめ
平均気温:最高気温31℃、最低気温22℃
毎年2月にジャマイカで開催されるボブ・マーリー・ウィークでは、(生きていれば今年80歳になる)偉大な伝説的ミュージシャンの生誕を記念して、一連のライブ・パフォーマンスや展示が行われます。
マーリーをテーマにした巡礼をするなら、キングストンから約2時間の郊外にあるナイン・マイルからスタートしましょう。マーリーの生誕地と埋葬地の両方を訪れることができます。首都の中心部にも、マーリーの愛と平和の精神を感じられるスポットはたくさんあります。必ず訪れたいのが、ボブ・マーリー博物館。1975年にマーリーが購入した19世紀の英国コロニアル様式の邸宅を利用しています。トレンチ・タウン・カルチャー・ヤードは、レゲエやロックステディ音楽の発祥の地とされている公営住宅エリア。タフ・ゴングは、マーリーが最も代表的なアルバムのいくつかを録音したレコーディングスタジオです。
現在レゲエ音楽を楽しめる人気スポットの1つは、キングストン・ダブ・クラブ。スカイライン・ドライブを上った丘の上にあり、街を一望できます。もちろん本格的なバーもありますが、ラム酒やレッド・ストライプスを心ゆくまで飲んだ後なら、さわやかなトロピカル・ジュースがおすすめです。
キングストンで人気の観光スポット
大統領史に興味がある人におすすめ
平均気温:最高気温26℃、最低気温19℃
プレジデント・デーのお祝いはトルーマン・リトル・ホワイト・ハウス(現在は博物館)で。ここは、第33代大統領が1946年から1952年までの政権中に175日間を過ごした場所です。近くにあるフォート・ザカリー・テイラー・ヒストリック州立公園は、あまり知られていないアメリカの第12代大統領にちなんで名付けられました。南北戦争で使用された兵器のコレクションは世界最大規模です。米国本土の州立公園としては最南端に位置し、スイミング、シュノーケリング、釣りに最適な市内屈指のビーチがあります。
冬の時期は特に、海の幸が豊富。ハーフ・シェル・ロウ・バー、コンク・リパブリック・シーフード・カンパニー、アロンゾズ・オイスター・バー、古いアールデコ調のガソリンスタンドを改装したイートン・ストリート・シーフード・マーケット&レストランなどのお店では、ストーンクラブを味わえます。プリプリのカニ爪(たいていはピリッとしたマスタードソースが添えられている)を堪能したら、次は3月いっぱいが旬の伊勢エビが待っています。
キーウェストで人気の観光スポット
甘いものに目がない旅行者におすすめ
平均気温:最高気温19℃、最低気温14℃
多くの西洋人にとってもなじみのある旧正月は、1月29日から始まります。お祭り騒ぎは2週間続き、今年は2月12日に開催されるランタン・フェスティバルで幕を閉じます。香港のあちらこちらで、凝った装飾が施された提灯を目にしますが、特に尖沙咀(チムサーチョイ)にある香港文化センターには、一風変わったディスプレイが登場します。
フェスティバルの期間中、香港の人々が食べるのは、タンユエンと呼ばれるモチモチとした食感のデザート。黒ゴマ、あんこ、または砕いたピーナッツを包んだ白玉で、たいていは甘いスープに入って出てきます。福元湯圓(フック・ユエン)、養生糊甜品專門店(ヤンシェンフー・デザート・ショップ)、大街小館(ビッグ・スウィート・ハウス)などで味わうことができます。特別なひと時を過ごすなら、ミシュランのビブグルマンに選ばれた佳佳甜品(カイカイ・デザート)がおすすめ。甘いスープが人気です。
香港で人気の観光スポット
アート好きにおすすめ
平均気温:最高気温25℃、最低気温22℃
50番目の州であるハワイでは、今月からハワイ・トリエンナーレが始まります。この現代美術展は、オアフ島、マウイ島、ハワイ島で5月4日まで開催されます。今年のテーマ「アロハ・ノー」は、ハワイらしさの固定概念を見直すことに焦点を当てています。主な会場を巡るのであれば、ホノルルを拠点にするのがおすすめ。州最大の博物館、ビショップ・ミュージアムや、約5万6000平方メートルの敷地に珍しい熱帯植物が咲き乱れるフォスター植物園、5,000年にわたる美術の歴史を5万5,000点のコレクションを通して紹介するホノルル美術館などを訪れることができます。
ハワイの首都に滞在するなら、カカアコは必見のスポット。以前は工業地区でしたが、自動車修理工場や倉庫だった建物が、現在は工房、ギャラリー、レストラン、バーになっています。色鮮やかなストリートアートもこのエリアの見どころ。ガイド付きのセグウェイツアーで巡ることができます。
ホノルルで人気の観光スポット
日光浴を楽しみたい人におすすめ
平均気温:最高気温28℃、最低気温21℃
アメリカ領ヴァージン諸島のハイシーズンは冬。その理由は一目瞭然です。天候は快晴で、ビーチ巡りにはぴったり。
マーゲンズ・ベイは観光客で大賑わいですが、セント・トーマス島には他にも穴場スポットがたくさんあります。保護州立公園の中にあるひっそりとしたリンドクイスト・ビーチや20分のハイキングが必要なネルッジュバーグ湾は、より落ち着いた雰囲気。ブルーワーズ湾では、パテ(ミートパイ)やジョニーケーキ(揚げパン)を食べる地元の人たちの姿がよく見られます。
島でユニークな体験をしたいなら、コーラル・ワールド・オーシャン・パークのシー・トレック・ヘルメット・ダイブを予約するのがおすすめ。重さのあるヘルメットをかぶって海底を歩きながら、海の生き物を観察したり、触れ合ったりできます。