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ロス・カボスで過ごす3日間

Meagan Drillinger
著者:Meagan Drillinger2023年9月18日 16分で読める
メキシコ・カボ・サン・ルーカス、ランズ・エンド近くのカタマラン
画像提供: Stuart Westmorland/Getty Images

ロス・カボスは、メキシコの典型的なビーチホリデー先とは異なります。砂漠と海が融合する風景、世界有数の高級リゾート沿いには裸足で立ち寄れるレストラン・バーが並び、壮大な山々から波が打ち寄せる美しいビーチへと続く景色を満喫できます。これぞロス・カボスの魔法。誰もが楽園のような体験ができる場所です。

ロス・カボスは、いくつかの観光都市が1か所に集まっています。「岬」を意味するこのエリアには、カボ・サン・ルーカスサン・ホセ・デル・カボといった、メキシコ屈指のビーチタウンが2つもあります。これらの街はリゾートが立ち並ぶ通りでつながっています。それぞれのエリアは独自の魅力があり、さまざまなタイプの旅行者を魅了しています。

ロス・カボスへの初めての旅を最大限に楽しむために、3日間のおすすめプランを作成しました。トリップアドバイザーの口コミや評価を参考に、おすすめ情報を絞り込み、最高の旅プランをご紹介します。


1日目

エル・ファラロンのクリフサイド・シャンパン・テラス
El Farallon(エル・ファラロン)
画像提供: Management/Tripadvisor

午前:ビーチで朝食

メキシコへようこそ。最初に知っておくべきポイント:たっぷりと休憩をとったら、のんびりとビーチに向かい、休暇を満喫してみては。いつもカラフルでお祝いムードに包まれたレストラン、The Office(ザ・オフィス)のお席を予約するのがおすすめです。名前にだまされないでください。湾内で屈指の眺めを誇るこのお店は、お家の仕事部屋とは真逆です。屋外席で砂浜に足を伸ばし、メダノ ビーチの穏やかな海のガラスのような水面に暖かい太陽の光が差し込み、世界が目覚めるのを眺めることができます。自家製トルティーヤのほか、ロブスターのオムレツなどを一緒に注文してみては。

メダノは、ロス・カボスで数少ない泳げるビーチの1つです。ほとんどのビーチは、海の条件により安全ではないさとれていますが、このビーチはそうではありません。ひと泳ぎしたいなら、ビーチが比較的混雑しない午前中がおすすめ。

午後:水上を楽しむ体験

エネルギーをチャージしたら、景色を楽しみに出かけてみては。ロス・カボスは岩石層や、砂漠と太平洋が融合する風景が有名です。海上からこのすべての景色を眺めるのがおすすめです。

カボ・サン・ルーカスでの初日は、午後のボートクルーズへ。カボ・アドベンチャーズが主催するラグジュアリーセーリング、シュノーケリング、ランチ・クルーズは、複数のアクティビティを1つにまとめたツアーです。船に乗り、海に突き出た有名な岩のアーチ「エル・アルコ」へ。このクルーズには、オープン・バーや作りたてのランチのほか、シュノーケリングやスタンドアップパドルボード体験、カボ・サン・ルーカス周辺の穏やかな湾でのスイミングも含まれています。

その他のロス・カボス・ウォーターツアーのオプション

  • 世界的に有名なスポーツフィッシングを楽しむためにロス・カボスを訪れるなら、チャーター船が手っ取り早いでしょう。カボ・スポーツフィッシング・クルーでは、プライベートな釣り体験ができ、用具のレンタル、餌、ランチ、オープン・バーが含まれています。8時間のツアーでは、この地域のカジキ、シイラなどの種の主な生息地に向かいます。
  • あらゆる角度からの眺めを楽しむなら、「Go n Travel in Cabo」が主催する、透明なボートで行くセーリングツアーがおすすめ。全面ガラス張りのボートでは、乗船したままで、海中の熱帯魚や色とりどりのサンゴ礁など、360度のパノラマビューを楽しめます。
  • カボ・セーリング・オーシャン・アドベンチャーズが主催する、ランズエンド・ラグジュアリーセイル&シュノーケリングクルーズで、バハの最南端を巡るクルーズを満喫してみては。豪華なカタマランに乗船して、エル・アルコとラバーズ・ビーチを最前列で眺めながら、午後の観光のひと時を過ごせます。

夕方以降:オーシャンフロントでの食事とアフターパーティー

カボ・サン・ルーカスのレストランは評判が高く、特にシーフード・レストランは、驚くほど新鮮なシーフードと、クリフサイドの海岸の美しい景色を堪能できます。その中でも、贅沢なシャンパンで乾杯するなら、The Waldorf Astoria Pedregal(ウォルドーフ・アストリア・ペドレガル)のEl Farallon(エル・ファラロン)がおすすめ。岩をくり抜いて作られた、世界中で最もエレガントなレストランの1つであり、海の間際に建っています。

壮大な夕日を眺めながらのディナーなら、Sunset Monalisa(サンセット・モナリザ)の最高の席を予約してみては。エル・アルコの絶景を望む、崖の上の見事な景色を堪能できるため、ロス・カボス屈指のロマンチックなレストランです。おすすめは、地中海をテーマとした5品コースの代表的なメニューです。

どちらのレストランも予約ができない場合や、もう少し本格的な料理がお好みなら、Tacos Gardenias(タコス・ガーデニアス)へ。このレストランは、新鮮な食材を使ったセビーチェやフィッシュタコスが定番です。地元の人たちと情報通の観光客で溢れかえっています。

日が沈むと、カボ・サン・ルーカスの通りでは、この街の有名なナイトライフスポットが活気づきます。夜通し楽しむ元気がある方は、カボ・サン・ルーカスの代表店、El Squid Roe(エル・スクイド・ロエ)がおすすめ。躍動感あふれる音楽、LED照明、大容量のカクテル、そして日が昇るまで熱気が冷めないダンスフロアがあります。

賑やかなバーをゆったりと楽しみたいなら、Saloon Cabo(サルーン・カボ)へ。西部開拓時代のバーと大衆酒場が融合した雰囲気を味わえます。床に落ちたピーナッツの殻やおがくず、そして銃を扱う男の写真が飾られた壁などを想像してみて。

旅行者の感想: 「素敵な食事体験でした!景色と料理が期待を上回るだけでなく、スタッフ(素敵な給仕のデーヴィッド)と雰囲気が最高でした。料金に見合った価値があります。また来店します!」 — 投稿者:Alexandrau

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

2日目

タマリンドスの本日のおすすめ料理
ロス・タマリンドス
画像提供: Management/Tripadvisor

午前:パンケーキと石畳の通り

ロス・カボスの魅力を別の目線から楽しんでみることもできます。サン・ホセ・デル・カボ。カボ・サン・ルーカスには魅力的なリゾートや華やかなマリーナがありますが、サン・ホセ・デル・カボはロス・カボスの文化の中心地。特に歴史あるダウンタウンがおすすめで、朝はこの場所から出発です。

Cafe Al Cabo(カフェ・アル・カボ)で朝食を。風が心地よいカジュアルなレストランで、ボリュームたっぷりの朝食メニューが人気です。さまざまな種類のチラキレス、クレープ、ケサディーヤは絶品です。

朝食を食べた後は、歴史的な中心部で石畳の通りを散策してみては。サン・ホセ・デル・カボのダウンタウンは、いわゆる典型的なメキシコの街です。スペイン風の低層建築が並び、頭上にはためく旗や、窓に飾られた織物の鮮やかな色が目を惹きます。

メキシコ製の手工芸品や家庭用品を販売するCASA by the Sea(カーサ・バイ・ザ・シー)や、ジュエリーや洋服、トートバッグ、陶磁器を販売する店が軒を連ねるPlaza Artesanos(プラザ・アルテサノス)でショッピングを満喫するのはいかが。

午後:産地直送の料理とオアシスでのランチ

サン・ホセ・デル・カボは、バハ・カリフォルニア州の産地直送の中心地であることをご存知ですか。このエリアには、1つではなく3つもの有機農場があり、畑に囲まれたインスタ映えするレストランで食事をしたり、料理教室に参加したり、宿泊もできます。

最も有名なのは、Flora Farms(フローラ・ファームズ)。ここは、街郊外の砂漠にある、広さ25エーカーのオアシスです。素朴なレストランで食事を楽しめます。地元で作られた商品を販売するブティックでのショッピングはいかが。テーマ別の料理教室に参加することもできます。火曜日は素朴なラタトゥイユ、水曜日は季節のタマーレ、木曜日はリコッタ・ニョッキ、金曜日は地元のサルサです。施設内のスパでは、農場で栽培された作物を使ったトリートメントを予約してみては。美しく手入れされた敷地をゆっくりと散策するのもおすすめです。滞在をご希望の方も、ご安心ください。コテージをレンタルすることができます。

Los Tamarindos(ロス・タマリンドス)も新鮮な産地直送の食材を堪能できる、魅力溢れるスポット。屋外での料理教室や、美しい雰囲気の中でランチを楽しめます。野原には、1ベッドルームの茅葺きバンガローが点在します。

ロマンチックな旅がご希望なら、Acre(エーカー)がおすすめ。屋外ダイニングルームにはキャンドルが灯され、受賞歴のあるレストラン独自のブランドのメスカルを使ったドリンクは職人技が光ります。グランピングスタイルのツリーハウスや、練り土で作られたサステナビリティなヴィラで夜を過ごすことができます。

その他のロス・カボスの料理教室オプション

旅行者の感想: 「フローラ・ファームズへの訪問は、本当に素敵な体験でした。産地直送の食材を使ったレストランで、美しい敷地内にショップやスパも併設されています。ツアーに参加すると、食材が栽培される場所を見学し、この驚きに満ちた場所の歴史を学んだ後、食事を楽しめます。魅力的な雰囲気、美味しい食事とドリンク」—投稿者:Barbara B

夕方以降:アートギャラリーと美味しい地ビール

サン・ホセ・デル・カボのユニークなダウンタウンの中心部には、活気あるアートギャラリーシーンがあります。有名なミハレス広場の向かい側にある、Patricia Mendoza Art Gallery(パトリシア・メンドーサ・アート・ギャラリー)からスタートし、Frank Arnold Gallery(フランク・アーノルド・ギャラリー)Ivan Guaderrama Art Gallery(イヴァン・グアデラマ・アートギャラリー)を訪れるのがおすすめです。毎週木曜日の午後5時~午後9時に開催されるGallery District Art Walk(ギャラリー・ディストリクト・アートウォーク)をお見逃しなく。地元のアーティストやキュレーターと交流できます。

お祝いムードたっぷりのLa Lupita Tacos & Mezcal(ラ・ルピタ・タコス&メスカル)でお席を予約してみては。「死者の日」の精巧な装飾と、もちろんタコスがイチ押しです。タコスのメニューはタンパク質別にまとめられており、伝統的なアル・パストールから創作的な味噌仕立ての魚、絶品のバハ産ホタテ貝まであらゆる料理が揃っています。

バハ・カリフォルニア州では、クラフトビールも注目を集めています。サン・ホセ・デル・カボの元祖は、Baja Brewing Company(バハ・ブリューイング・カンパニー)。この醸造所は米国に輸出しているので、バハ・スタウトやバハ・ラズなど、メキシコでしか味わえないビールをお試しあれ。

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

3日目

トドス・サントスのビーチで乗馬
トドス・サントス
画像提供: Victor Yee/Getty Images

午前:ドライブ旅行へ!

エネルギーをチャージして、ロス・カボス周辺でのアドベンチャーを満喫するのはいかが。バハ・カリフォルニア・スル州で大人気の美しい街、トドス・サントスへ出発。出発する前に、サン・ホセ・デル・カボで有名なEl Pancake House(エル・パンケーキ・ハウス)で朝食をとるのがおすすめです。このお店はすべて自家製料理なので、ゆっくりと味わえる時間を確保してください。ふわふわのパンケーキは最高。フレンチトーストも絶品です。

次に、Cactus Car(カクタス・カー)でレンタカーを借ります。この現地企業の代理店は、業界トップクラスのサービスを提供しており、追加料金は一切なく、賠償責任保険も料金に含まれています。必要に応じて、空港への送迎もしてくれます。

いざ出発!車で約1時間の場所にあるトドス・サントスは、スピリチュアルなエネルギーの聖地として知られており、長きにわたってサーファーやユニークな旅行者が立ち寄る港となっています。最近では、地元経営のブティックや斬新なホテルやレストランが並び、よりシックな雰囲気に変わりました。

魅惑的なトドス・サントスの特徴は、歴史と伝統的な魅力に溢れた、のんびりとした小さな町の雰囲気です。18世紀に整備されたこの街は、1980年代半ばまで観光が少ないエリアでした。Mission Nuestra Señora del Pilar de Todos Santos(トドス・サントス・ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂)の起源は1733年にまでさかのぼります。有名なホテル・カリフォルニアも訪れてみては。このホテルは、イーグルスの有名な曲のホテル・カリフォルニアであるという噂がありますが、イーグルスはこの伝説を否定しています。

Nomad Chic(ノマド・シック)で洋服を新調し、Etnica(エトニカ)を訪れてハンドメイド革製品でコーディネートするのもおすすめ。

午後:ビーチでリラックス

午後は、ビーチ近くでクールダウン。街から郊外へわずか数分の場所にある、ゴージャスなEl Faro Beach Club and Spa(エル・ファロ・ビーチクラブ&スパ)がおすすめです。このビーチクラブにはレストランとプールが併設され、マッサージも受けられます。ここは、トドス・サントスのダウンタウンにあるGuaycura Boutique Hote(グアイクラ・ブティックホテル)の系列店です。夜を過ごすならグアイクラがおすすめ。

夕方以降:石畳の通り、カクテル、牡蠣

太平洋の太陽と波を満喫した後は、トドス・サントスの街に戻って夜を過ごしてみては。

今夜はOystera(オイステラ)でディナーを。オイスターバーを併設する、太陽が降り注ぐシーフードレストランです。以前は製糖所だった建物の骨組みを残しています。天気が良い日には屋外テラスがおすすめ。しかし、天井の高いガラス屋根の内装も見事です。生魚メニューから日替わり料理のほか、レストランの名前にもなっている牡蠣のオーダーもお忘れなく。地元で採取されたものや、沿岸から空輸されたものを合わせて、10種類以上あります。ディナーの後は、小さなギャラリーやブティックがたくさん並ぶエリアを散策してみては。

ディナー後に立ち寄りたいのは、Neveria La Paloma(ネヴェリア・ラ・パロマ)。30種類以上のアイスクリームや、自家製のフルーツアイスキャンディーを味わえます。バジルやベーコンなど、変わったフレーバーもあるので、勇気がある方はお試しあれ。1日の締めくくりに、リフレッシュするのにぴったりです。

旅行者の感想: 「美味しい料理とサービス。建物は外から見ても素敵ですが、中に入ると隠れ家のような装飾が施されています。とても美しいです。魅力的なサービス、そしてとにかく料理が凄い。このレストランで食事をするためだけに、トドス・サントスに訪れる価値があります。素敵なオイステラのスタッフの皆さん、おめでとうございます。最高!」—投稿者:Andrea M

その他のトドス・サントスのツアーオプション

  • レンタカーを借りない場合は、トドス・サントスのガイド付きツアーがおすすめ。このツアーにはロス・カボスでの送迎サービスが含まれます。
  • 落ち着いたツアーを体験したいなら、6時間プライベートツアーに参加しよう。地元のグルメスポット、アートギャラリー、ショッピングなどのカスタマイズ可能なプランが含まれます。
  • バハ屈指のサーフィンスポット、セリートス・ビーチでサーフィンの腕前を試してみませんか。CRTサーフスクールでハング・テンを!レッスンは初心者から上級者まで対応しています。

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

出発前にチェック

カボ・サン・ルーカスのリゾートのプールサイドでリラックス
画像提供: Claire Ward/Unsplash

ロス・カボスを訪れるのに最適なシーズンは、春と秋の初め、特に5月、6月、10月、11月です。日中はまだ暖かく、暑すぎず。ハイシーズンの観光客が少なくなる時期です。12月から4月がベストシーズンですが、最も混雑し、価格が最も高い時期でもあります。



ロス・カボスは主に観光都市で、観光スポット、レストラン、ナイトスポットは毎日営業しています。まれに日曜日が定休日の店もありますが、基本的には週7日営業です。



ほとんどのカフェや朝食を食べられるお店は午前7時から10時まで営業しており、ほとんどのレストランは午後10時まで営業しています。ランチとディナーの間は営業しないレストランもあります。バーやクラブは深夜3時まで営業。



カボ・サン・ルーカス: カボ・サン・ルーカスには、メキシコでトップクラスのホテルが軒を連ねています。素敵なホテルをお選びください。カボ・サン・ルーカス周辺やツーリスト・コリドー(カボ・サン・ルーカスとサン・ホセ・デル・カボの間の海岸線)沿いには、たくさんのリゾートが並んでいます。オールインクルーシブの贅沢な滞在なら、Grand Velas Los Cabos(グランド・ベラス・ロス・カボス)へ。最高のビーチとサービスをお望みなら、Esperanza, Auberge Resorts Collection(エスペランサ・オーベルジュ・リゾート・コレクション)がおすすめ。

サン・ホセ・デル・カボ: サン・ホセ・デル・カボには、オールインクルーシブホテル、ブティックホテル、高級ホテルなどがあります。最高の贅沢を味わいたいなら、サン・ホセ・デル・カボの有名ホテル、Las Ventanas Al Paraiso, A Rosewood Resort(ラス・ベンタナス・アル・パライソ・ア・ローズウッド・リゾート)へ。独創的なブティックホテルがお好みなら、Hotel El Ganzo(ホテル・エル・ガンゾ)もおすすめです。Hyatt Ziva Los Cabos(ハイアット・シーヴァ・ロス・カボス)は、美しいコスタ・アズールを望む、ビーチ沿いのオールインクルーシブ・リゾートです。



タクシー:ロス・カボスでの移動には、タクシーやライドシェアがおすすめ。Uberのサービスが充実していますが、一部のリゾートでは、Uberがリゾートの敷地内で旅行者を送迎することができません。これは、現地のタクシー会社と独占契約しているためです。その場合は、リゾートで現地タクシーを手配できます。

レンタカー: ロス・カボスやその周辺では、安全にレンタカーを借りて運転できます。路上駐車できる場所は限られている場合がありますが、ほとんどのホテルやリゾートには駐車場があります。