大晦日が最高に盛り上がる都市12選
パーティーからパレード、寒中水泳まで。
2024年10月30日更新
全身真っ白な服を着る、12粒のブドウを食べるなど、大晦日の習慣は文化によって異なりますが、どこにいても、みんなでお祝いして盛り上がる。それが12月31日です。そして大晦日と言えば、にぎやかなパーティーがつきもの。コパカバーナ・ビーチの花火、シドニー・ハーバーの多彩な文化が融合した見事なショー、大勢の人でにぎわうタイムズ・スクエアなど、新年を迎えるのに最適なスポット11選をご紹介します。
エディンバラ
パーティー情報:スコットランドでは、大晦日をホグマネイと呼びます。この日は、たいまつ行列、花火、焚火など火を使ったイベントを行い、ブラックバン(ペストリーで包んだフルーツケーキ)を食べ、ウイスキーで乾杯し、スコットランド発祥の「オールド・ラング・サイン」を歌うのが伝統。エディンバラでは、3日間にわたって盛大にお祝いします。ウェスト・プリンシズ・ストリート・ガーデンズではコンサートやディスコパーティーが開催され、エディンバラ城ではドラマチックな花火が打ち上げられます。1月1日は二日酔いでぐったり、という方は、奇抜な服を着て、サウス・クイーンズフェリー(市内から電車で20分)に向かう大勢の人に付いて行ってみては?毎年恒例のルーニー・ドゥックに参加して、冷たいフォース湾に飛び込めば、気分も爽快です。
滞在中に訪れたいスポット:暖かく過ごせる場所としては、クローン羊のドリーの遺骨が展示されているスコットランド国立博物館や、ティルダ・スウィントンなどの有名人の肖像画が展示されているスコットランド国立肖像画美術館がおすすめです。
おすすめの宿泊施設:ヴァージン・ホテルズ・エディンバラでは、4コースのディナー、バグパイプ、ケイリー(ゲールの伝統的なダンスパーティー)、バンドの生演奏を楽しめる、ホグマネイ・ボールを開催しています。
シドニー
パーティー情報:シドニー・ハーバーとその2大ランドマークであるオペラハウス、ハーバー・ブリッジを背景に、豪華な真夜中の花火ショーが開催されます。午後7時30分、喫煙の儀式でショーは幕を開けます。これは、アボリジニの指導者による浄化と団結の儀式です。その後、橋の鉄塔にプロジェクションマッピングが映し出され、ライトアップされたボートパレードが続きます。いくつかあるチケット制のエリアはすぐ満席になりがちですが、主催者は他の観覧しやすいスポットのリストを用意しています。営業時間や、アルコール飲料が禁止されているか、店内で販売されているか、持ち込み可能かどうかなどのお役立ち情報も記載されています。
滞在中に訪れたいスポット:シドニーは、これから1年で最も暑いシーズンを迎えます。世界で最も美しいスイミングプールと言われるボンダイ・アイスバーグ・クラブで涼むには最適な時期。入場料は大人約6ドル、子供約4ドルです。
おすすめの宿泊施設:洗練されたパーク・ハイアット・シドニーは、絶好のロケーションで特に人気。ホテル前のボードウォークは花火を見るのにうってつけですが、お客様の多くは、外に出なくてもバルコニーからショーを見ることができます。
ロンドン
パーティー情報:ロンドンで大晦日のお祝いの中心となるのはテムズ川。ウェストミンスターのロンドン・アイやビッグ・ベンの近くでは花火が打ち上げられ、深夜になると鐘を12回鳴らして新年を迎えることで有名です。2014年以来、イギリスの首都ロンドンでは、川沿いの観覧エリアのチケットをロケーションに応じて20~50ポンドで販売しています。花火を別の角度から楽しみたいなら、マーキュリー・クリッパーなどのリバークルーズを予約するのがおすすめ。値は張るかもしれませんが、多くのクルーズにはディナーやシャンパンが含まれています。
滞在中に訪れたいスポット:イギリスのホリデーシーズンと言えば、パントマイムやドタバタ劇が満載のミュージカルコメディ。年齢を問わず楽しめます。2024年には、@sohoplace(アット・ソーホー・プレイス)」で学習障がいを持つ人々のためのシンデレラストーリー、「センサリー・シンダーズ」が上演され、フェニックス劇場ではドラァグタレントによる「ピーター・パン」が上演されるなど、幅広いラインナップです。
おすすめの宿泊施設:シー・コンテナーズ・ロンドンは、花火を見るための特別プランとして、西側の部屋を確保しています。革新的なバー、ライアネスは、外で花火の席取りをするよりもカクテルを片手に気の合う仲間たちとお祝いしたい方に嬉しい、居心地の良いスポットです。
リオデジャネイロ
パーティー情報:大晦日はカーニバルに次いでリオが最もにぎやかになる時期の1つです。パーティーはレヴェイヨンと呼ばれ、コパカバーナ・ビーチのすぐ近くで大規模な花火が打ち上げられます。パーティーの参加者が白ずくめの服装なのは、カンドンブレやウンバンダといったアフリカ系ブラジル人の宗教的伝統の名残です。ブラジルでは、大晦日に着る下着の色に象徴的な意味(白は平和、青は静寂、赤は情熱など)があるので、服を着る際にはよく考えることをお勧めします。ひょっとしたら他のパーティー参加者に下着が見られてしまうこともお忘れなく。ビーチサイドでのパーティーでは、真夜中に海に飛び込み、7つの波を飛び越えて幸運を呼び込むという伝統もあります。
滞在中に訪れたいスポット:南半球の12月は真夏なので、植物園は花の盛りです。
おすすめの宿泊施設:創業101年のコパカバーナ・パレス・ベルモンド・ホテルでは、高層階の海に面した客室から花火を間近に見ることができます。
タイ、パンガン島
パーティー情報:このタイ南部の島は、気弱な人や早起きの人には向かないかもしれません。満月のたびに、バックパッカーに人気のビーチコミュニティ、ハード・リンの砂浜では、DJセット、ファイヤーショー、グロースティック、大量のネオンペイントで盛り上がる、オールナイトのレイヴが開催されます。お楽しみは大晦日も続きます。この日は月の満ち欠けにかかわらず、同じようなどんちゃん騒ぎが繰り広げられます。
滞在中に訪れたいスポット:二日酔いの後は悟りを求めて、ワット・プー・カオ・ノイやワット・チャロクラムなど、島に数多くある仏教寺院を訪ねるのがおすすめです。
おすすめの宿泊施設:アナンタラ・ラサナンダ・コ・パンガン・ヴィラズでは、フルムーン・エクリプス・パーティーが開催され、いつものにぎやかな雰囲気に加えて、バンドの生演奏、ビュッフェ、シャンパンも楽しめます。
プラハ
パーティー情報:チェコの首都では、中央ヨーロッパで最も保存状態の良い建築物がいくつも見られ、至る所で歴史を感じることができます。日中に旧市街広場やヴァーツラフ広場のホリデーマーケットを散策した後は、国立歌劇場、クレメンティヌム、プラハ城のロブコヴィッツ宮殿など、豪華な会場で大晦日のクラシックコンサートを鑑賞するのはいかが。
滞在中に訪れたいスポット:ホリデーシーズンの間、旧市街は通常よりも混雑するため、ホレショヴィツェなど、川の向かい側にある新興エリアの穴場スポットへ出かけてみてもいいかも。ここでは、DOX現代美術センター、シネマ・ビオ・オコ、ママ・シェルター・プラハホテルなど、子供が喜ぶスポットが充実しています。
おすすめの宿泊施設:アンダーズ・プラハ・バイ・ハイアットは、1916年建造の「シュガー・パレス」という市内の豪華な建物を利用しています。大晦日の祝賀イベントでは、DJのライブ、ダンスフロア、カクテルやシャンパンを楽しめるパーティーで、スイートならではの雰囲気を味わえます。
ニューオーリンズ
パーティー情報:当然のことながら、ニューオーリンズの大晦日のお祝いは、音楽がなくては始まりません。ザ・フィルモアのビッグ・ナイト・ニューオーリンズや、フレンチメン・ストリート沿いのオールナイト・コンサートなど、イベントが目白押しです。ミシシッピ川の上空に花火が打ち上げられるほか、ジャクソン・スクエアでは、タイムズ・スクエアをまねた渾身の「フルール・ド・リス・ドロップ」が行われ、ジャックス・ブルワリーの屋上にユリの紋章が降りてきます。
ヒント:お子様連れの場合、子供たちの就寝時間を心配しなくても大丈夫。ルイジアナ子供博物館で毎年開催される「ヌーン・イヤーズ・イブ」イベントでは、泡やビーチボール、ブラスバンドの演奏に合わせて、正午にカウントダウンが行われます。
滞在中に訪れたいスポット:ルイジアナ州はジメジメした気候で知られていますが、最も過ごしやすいのが12月と1月。湿度はそれほど高くなく、やっかいな蚊もいないため、プロペラボートに乗るのに最適な季節です。
おすすめの宿泊施設:フォーシーズンズ・ホテル・ニューオーリンズでは、34階の展望デッキ、ビュー・オーリンズで大晦日のパーティーが開催され、川沿いで打ち上げられる花火を高いところから眺められます。
バハマ
パーティー情報:バハマでは、クリスマスの次に来るのはジャンカヌー。派手な衣装に凝った仮面を付け、ヤギ革のドラム、カウベル、管楽器、口笛などのリズムに合わせて踊る、カーニバルのようなイベントです。1年のこの時期には、ボクシングデーと元日の2回開催されます。パレードは通常、深夜過ぎに始まり、朝まで続きます。この伝統についてもっと知りたいなら、ナッソーのバハマ・ジャンカヌー博物館やジャンカヌー・ワールド・ミュージアム&アート・センターに立ち寄るのがおすすめです。
滞在中に訪れたいスポット:クリフトン・ヘリテージ国立公園はぜひ訪れたい場所。サンゴ礁や水中彫刻の庭園でシュノーケリングを楽しめます。ファンタ・シー・アイランド・チャーターズでは、ガイド付きツアーを催行しています。1980年代にジェームズ・ボンド映画の撮影に使用された、沈没した飛行機の残骸を探してみては?
おすすめの宿泊施設:冬の間、アトランティス・リゾートでは毎週ジャンカヌーパレードやフェスティバルを開催しています。伝統的な大晦日のお祝いも開催され、今年は俳優のアダム・ディヴァインが司会を務め、特別ゲストにDJのリル・ジョンが登場します。
ドバイ
パーティー情報:何事も中途半端にはやらないのがドバイ流。大晦日も例外ではありません。高さ800mを超える世界一高い建物、ブルジュ・ハリファを背景に打ち上げられる花火は、はるか遠くからも見ることができます。2023年には、6分間に47万9,651発(1秒間に1,332発)の花火が打ち上げられ、史上最大の花火大会として世界記録を更新しました。花火を堪能するには、チケットを購入してブルジュ・パークから見るのがベストです。
滞在中に訪れたいスポット:未来に興味があるなら、未来博物館を訪れてみて。目を引くリング型の建物で、館内には宇宙旅行、生物の多様性、新しい発明をテーマとした展示があります。
おすすめの宿泊施設:UAEの最新ラグジュアリーホテルの1つ、アトランティス・ザ・ロイヤルでは、2025年をライオネル・リッチーと一緒に迎えます。ディナー・バイ・ヘストン・ブルーメンタールやラ・マール・バイ・ガストン・アクリオなど、施設内のレストランでは、贅沢なコース料理を予約できます。
台北
パーティー情報:旧正月はもちろん、台湾の一大イベントですが、12月31日も特別な日であることに変わりはありません。台北101から打ち上げられる花火を見ようと、台北市庁舎の前には早い時間帯から人々が集まり、アジア各国のスターによるポップミュージックのコンサートを何時間も楽しみます。アウトドア派なら、象山のハイキングコースから花火を見ることもできますが、人気スポットなのでかなり混雑することがあります。他の3つの「獣」山、獅山、豹山、虎山は比較的静かで、それぞれの山からも台北101のユニークな眺めを楽しめます。
滞在中に訪れたいスポット:歴史的な建物を巧みに再利用した街として知られる台北。「クリエイティブパーク」には、ショップやカフェ、ギャラリーが軒を連ねています。初めて訪れる人におすすめなのは、国営の古いビール醸造所を利用した華山1914や、日本植民地時代のタバコ工場を利用した松山などです。
おすすめの宿泊施設:グランド・ハイアット台北からは、まさにその名のとおり、花火を間近に見られます。カウントダウンパーティーのパッケージには、屋外テラスへの専用アクセスが含まれています。
ケープタウン
パーティー情報:V&Aウォーターフロントでは、花火、生演奏、DJなどの無料イベントが開催され、夜のお祝いは大盛り上がり。旅行者にとっては、南アフリカ音楽を知るのにぴったりの機会です。タイム・アウト・マーケット・ケープタウンも見逃せません。ここはにぎやかなフードホールで、例年は大晦日のパーティーも開催されています。
ヒント:ケープタウン独自のトゥイード・ヌー・ジャー(2度目の新年)まで滞在するのがおすすめ。奴隷労働者がオランダ人の主人から1日の休暇をもらえたことを記念して1月2日に開催される、マルディグラのようなパレードです。
滞在中に訪れたいスポット:カーステンボッシュ国立植物園では一連のサマーコンサートが開催され、過去にはグー・グー・ドールズなどが出演したこともあります。
おすすめの宿泊施設:ピンク色が目を引く、歴史あるマウント・ネルソン・ベルモンド・ホテルでは、年間を通して素敵な宿泊体験ができますが、特にホリデーシーズンには、贅沢なテイスティングメニューと豊富なスパークリングワインで最高の思い出を演出してくれます。
ニューヨークシティ
パーティー情報:タイムズ・スクエアの喧噪を避けたいなら、選択肢はいくらでもあります。セントラル・パーク、ブルックリンのグランド・アーミー・プラザ、自由の女神像など、市内のいたるところで花火が打ち上げられます。「自由の女神」の上空に打ち上げられる花火ショーは、ニューヨーク州とニュージャージー州のウォーターフロント沿いにあるビュースポットから見えますが、一番のおすすめはボートに乗って見ること。代表的なサークル・ライン・クルーズのほか、1920年代風のヨットでセーリングを楽しむ、おしゃれなクラシック・ハーバー・ラインなどがあります。
ヒント:余裕を持って計画すれば、セントラル・パークを駆け抜ける約6.5kmのニューヨーク・ロード・ランナーズ・ミッドナイト・ランに参加して、新年を迎えられるかもしれません。または、翌日に行われる、毎年恒例のコニー・アイランド・ポーラー・プランジはいかが?こちらは寒中水泳のイベントで、凍てつくような大西洋に飛び込みます。
滞在中に訪れたいスポット:ライフ・アンド・トラストは、金融地区にある超高層ビルの6フロアにまたがる、臨場感あふれるシアター体験。仮面をかぶって、ファウストの物語にインスパイアされた「金ピカ時代」の名シーンを歩き回ります。
おすすめの宿泊施設:タイムズ・スクエアで何時間も年越しの瞬間を待つ必要はありません。ニューヨーク・マリオット・マーキスでは、床から天井までの窓からパーティーを見渡せる、「ボールドロップ・ビュー」の客室を提供しています。