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12月に訪れたい世界各地のおすすめスポット10選

ドイツのパッサウからプーケットまで。

Nicholas DeRenzo
著者:Nicholas DeRenzo2023年11月15日 10分で読める
雪山でスキーを楽しむ3人
カナダのウィスラーでスキー。
画像提供: Mike Crane/Courtesy of Tourism Whistler

2024年10月30日更新

今月から、いよいよホリデーシーズンの旅行がスタート。バイエルンからジョージアの小さな町まで、ありとあらゆる観光地がクリスマスの雰囲気に包まれます。クリスマス・マーケットを設営したり、家族で楽しめるスポットが再び登場したりしています。ただ、繁忙期と閑散期の間の比較的落ち着いたシーズンが終わると、航空券やホテルの料金が高くなるケースも。

12月の休暇を計画する際は、まず先に今回のあなたの旅にとっての重要なポイントをいくつかおさえましょう。寒さを楽しみますか?それとも、暖かい気候の旅行先で太陽の光を浴びたいですか?クリスマスの雰囲気に浸りたいですか?それとも、それ以外で楽しみたいですか?寒い冬から太陽が降り注ぐ場所まで、世界各地のさまざまな10のスポットをまとめました。


タイ、プーケット

「ホワイト・ロータス」の世界に浸りたい方へ

平均気温:最高気温31℃、最低気温24℃

インフィニティプールと隣接する座席エリアからの海の眺め
タイ、プーケットのフォーシーズンズリゾート・コサムイにあるスイミングプール。
画像提供: Courtesy of Four Seasons Resort Koh Samui

HBOが「ホワイト・ロータス」の最初の2シーズンを公開し、一時は誰もがマウイ島シチリア島に夢中になったことを覚えていますか?シーズン3は現在タイで撮影中です。つまり、2025年にタイが最も注目される観光地になるに、その魅力を確認する絶好のタイミングかもしれません。報道によると、このシリーズは、東岸沖ののどかな島にあるフォーシーズンズリゾート・コサムイと、アンダマン海に浮かぶ国内最大の島にあるアナンタラ・マイカオ・プーケット・ヴィラズでストーリーが展開します。

アナンタラやプーケット周辺エリアを訪れるなら、モンスーンシーズンが終わり、気温は暖かくても焼けつくような暑さではない12月が特におすすめです。とはいえ、今月からハイシーズンに突入するので、自分だけのスペースを確保できるよう、少し時間をかけて人里離れたビーチをリサーチする価値はあります。地元で人気があるのは、少しハードなジャングルのハイキングか、パトンビーチからロングテール・ボートで行くフリーダム・ビーチ。または、熱帯魚の群れの中でカヤックやシュノーケリングができるヤヌイ・ビーチです。

プーケットで人気の観光スポット

カナダ、ウィスラー

冬を愛する人たちへ

平均気温:最高気温0℃、最低気温-5℃

屋外で焚き火の周りに座る6人、遠くに山が見える
カナダ、ウィスラーでの焚き火。
画像提供: Brett Hitchins/Courtesy of Tourism Whistler

本格的なスキーヤーも、暖炉の前でのんびり過ごす派も、ぜひウィスラーへ。北米最大級のスキーリゾート、ウィスラー・ブラッコムでは、3,200ヘクタールを超える広大なスキー場でパウダースノーを堪能できます。昨年の冬、珍しい8人乗りのチェアリフトがこのスキーリゾートで導入されました。列に並ぶ時間をより少なくし、滑る時間を少しでも増やすことに一役買っています。

また、スキーが苦手な人でも、冬のウィスラーではいろいろな楽しみ方があります。犬ぞりスノーモービルスノーシューに挑戦したり、森の中のウォーキングコースで幻想的な光が美しいバレア・ルミナのイルミネーションを鑑賞したりできます。または、原生林に囲まれた屋外のハイドロセラピー・リトリート、スカンディネーブ・スパから山の景色を眺めることもできます。

12月上旬に訪れるなら、ウィスラー映画祭(12月4日~12月8日)も楽しめます。複数回用のパスもありますが、気軽に興味のある映画のチケットを1回分だけ入手することもできます。

ウィスラーで人気の観光スポット

テネシー州、ナッシュビル

クリスマスが好きなカントリーファンにおすすめ

平均気温:最高気温10℃、最低気温0℃

「オプリ・カントリー・クリスマス」のステージに立つ、カウボーイハットをかぶってクリスマスセーターを着た4人
テネシー州ナッシュビルのグランド・オール・オプリでのパフォーマンス。
画像提供: Chris Hollo/Courtesy of Grand Ole Opry

ホリデーシーズンになると、ナッシュビルではクリスマスキャロルもカントリーの独特なトーンになります。グランド・オール・オプリが行われていた伝説のライマン公会堂では、11月29日から12月21日まで、エイミー・グラントとヴィンス・ギルが恒例のクリスマスコンサートを開催。また、新しいグランド・オール・オプリでのオプリ・カントリー・クリスマス・シリーズには、マンディ・バーネット、チャーリー・マッコイ、ガトリン・ブラザーズなどのスターが出演します。他にも、スカマホン・シンフォニー・センターでナッシュビル交響楽団の「ホームアローン・イン・コンサート」を鑑賞したり、テネシー・パフォーミングアーツ・センターで「ナッシュビルのくるみ割り人形」を楽しんだりできます。

家族でホリデーシーズンを満喫するなら、ダウンタウンから少し離れたゲイロード・オープリーランド・リゾート&コンベンションセンターへ。スノーチューブ、スケート、ジンジャーブレッドの飾り付け、馬車体験で、1日中楽しめます。

ナッシュビルで人気の観光スポット

ニューメキシコ州、ホワイト・サンズ国立公園

道なき道を行く冒険好きにおすすめ

平均気温:最高気温14℃、最低気温-1℃

うねる白い砂丘でハイキングをする2人
ニューメキシコ州のホワイトサンズ国立公園。
画像提供: Mint Images/Getty Images

ニューメキシコ州を南に進むと、まるで別の惑星に降り立ったような気分になること間違いなし。ホワイトサンズ国立公園は、5万8,700ヘクタールにわたり石膏が結晶になった砂丘が広がり、目を細めれば、ほとんど雪のようにも見えます。星空の下でキャンプをしたり、砂丘をそりで滑り降りたり、長距離のハイキングをしたり、写真撮影の練習をしたりするのはいかが。特に夕暮れ時は、砂丘の上空がオレンジとピンクに染まります。金曜日、土曜日、日曜日には、レンジャーがガイド付きの「サンセット・ウォーク」を開催します。

最寄りの町はオーガン山脈のふもとにあるラス・クルーセスで、芸術性あふれる個性的な雰囲気のコミュニティです。ダウンタウンで毎週土曜日に開催されるラス・クルーセス・ファーマーズ・アンド・クラフツ・マーケットもお見逃しなく。南西部スタイルの陶器、ジュエリー、絵画のほか、貸別荘に持ち帰りたい新鮮な野菜や卵、地元産の肉類などを購入できます。

ラス クルーセスで人気の観光スポット

ドイツ、パッサウ

ホリデーシーズンのショッピングを楽しみたい方へ

平均気温:最高気温1℃、最低気温-4℃

川越しの夕日と隣接するライトアップされたドイツ、パッサウの建物
冬のドイツ、パッサウ。
画像提供: Harald Nachtmann/Getty Images

ヨーロッパではブダペストプラハなどの大都市がホリデーシーズンに最も注目を集めますが、パッサウのような小さな街では、混雑を避けて、クリスマスの華やかな雰囲気を堪能できます。

ミュンヘンからもウィーンからも電車でわずか2時間のパッサウ。ドナウ川、イルツ川、イン川の合流地点に位置するため、「3つの川の街」として知られています。一年を通して素敵な街ですが、冬の時期には、ホリデーシーズンのイルミネーション、聖シュテファン大聖堂でのクリスマスパフォーマンス、そして誰もが好きなクリストキンドルマルクトにより、より一層魅力的に。ここでは、スノーボールと呼ばれる、粉砂糖をまぶしたショートブレッドのお菓子をほおばりながら、羊のミルクから作られた石けん、木製のオーナメント、ミニチュアの陶磁器の家を手に入れてみては。

パッサウで人気の観光スポット

カリフォルニア州、アビラ・ビーチ

のんびり観光したい人向け

平均気温:最高気温18℃、最低気温6℃

夕暮れ時にアビラ・ビーチを歩くカップル
カリフォルニア州アビラ・ビーチの夕日。
画像提供: Mimi Ditchie Photography/Getty Images

12月は閑散期に入っているアビラ・ビーチロサンゼルスから車で北へ約3時間半、サンフランシスコから南へ4時間弱の場所にあるサン・ルイス・オビスポ郡の宝石のようなスポットでは、お得な料金の宿泊施設で混雑を避けることができます。この時期は気温が少し涼しいので、シカモア・ミネラル・スプリングス・リゾート&スパアビラ・ホット・スプリングスで、心地よい温泉に浸かるのにぴったりの季節です。

温泉だけでなく、アビラ・ビーチ・パドルスポーツでカヤックをレンタルし、1890年から残るポイント・サン・ルイス灯台までパドリングして眺めることができます。岸に戻ったら、桟橋を歩いてメルシーズ・シーフード・レストランへ。クラムチャウダー(白はニューイングランド風、赤はマンハッタン風)を味わいながら、海中のアシカやラッコを観察できます。

アビラ ビーチで人気の観光スポット

ローマ

歴史好きにおすすめ

平均気温:最高気温12℃、最低気温4℃

バチカンの外でクリスマスツリーの周りに立つ人々
イタリア、ローマのバチカン。
画像提供: Gabriella Clare Marino/Unsplash

クリスマス休暇を避けられるのであれば、12月はコロッセオパンテオントレビの泉など、人混みを避けてローマを代表する観光スポットを巡るのに最適な時期です。夏には汗をかきながら、肩がぶつかり合うほどの混雑状況になる場合もあります。昨年の夏には、60番目のユネスコ世界遺産としてローマのアッピア街道が登録されました。ここは、古代ローマ人によって建設された最初期の主要街道であり、プーリア州のはるか下流にある港町ブリンディジと首都を結んでいました。ローマ市内では、アッピア街道の最初の16kmがアッピア街道州立公園の一部として保護されています。この公園には、記念碑的な邸宅の遺跡、古代の墓、水道橋、そびえ立つヒノキやカサマツの木々も見られます。爽やかな天気が続く12月は、サイクリングツアーでエリアを散策するか、レンタカーを借りて自分のペースで出かけるのにぴったりの季節です。

ローマで人気の観光スポット

アルゼンチン、ブエノスアイレス

夏を楽しみたい人向け

平均気温:最高気温27℃、最低気温19℃

肉、アスパラガス、アーティチョークを含むディナーを上から撮った写真
アルゼンチン、ブエノスアイレスのドン・フリオでのディナー。
画像提供: Management/Tripadvisor

南半球に位置するブエノスアイレスでは、太陽が降り注ぐホリデーシーズンを迎えます。12月は厳密に言うと繁忙期ですが、クリスマスの週には、多くのポルテーニョ(港町の住人)が暑さと湿気の多い街から逃れて、海岸沿いを訪れます。そのため、人気のレストランやバーを満喫できるチャンスが高く、ブエノスアイレス・ラテンアメリカ美術館や、1919年に建てられた古い劇場を改装した書店、エル・アテネオ・グランド・スプレンディドなどの文化的な観光スポットも楽しめます。

夏の暑さでバーベキューをしたくなったら、ミシュランの星を獲得した近所のパリラ(ステーキハウス)のドン・フリオがおすすめ。アルゼンチンワインのリストも秀逸です。エンパナーダはもちろん、モルシージャ(血のソーセージ)などの料理や甘いパンも外せません。素晴らしいカクテルを楽しめるのも、この街の魅力。ネオンピンクの照明と90年代のサウンドトラックが特徴のトレ・モノスコチンチャイナでは、東南アジアをイメージしたドリンクを味わえます。花屋の裏にひっそりと佇むバーのフロレリア・アトランティコもお見逃しなく。

ブエノス アイレスで人気の観光スポット

ジョージア州、ダロネガ

ホールマークの映画ファンにおすすめ

平均気温:最高気温11℃、最低気温-1℃

クリスマス・マーケットで写真を撮るカップル
ダロネガのオールドファッション・クリスマス。
画像提供: Courtesy of Discover Dahlonega

アトランタからわずか1時間のダロネガへの旅を計画してみては。まるで映画のワンシーンにいるかのように感じられるはずです。ジョージア州にあるこの小さな町は絵のように美しいため、「クリスマス・イン・ザ・スモーキーズ」、「クリスマス・イン・ホームステッド」、「テイスト・オブ・クリスマス」といったホールマークやライフタイムが制作する映画撮影でロケ地としてよく使われています。(近くにあるチェスタティー野生動物保護区&動物園は、「ハンガー・ゲーム」シリーズで13地区として登場しました。)

毎年冬になると、ダロネガでは1か月にわたってオールド・ファッション・クリスマスが開催され、きらめくイルミネーション、サンタの訪問、馬車、ショッピング、パレード、クリスマスツリーなどが楽しめます。フェスティバルのほかにも、ワインが充実しているのがダネロガ。ウルフ・マウンテン・ヴィンヤーズ・アンド・ワイナリーキャベンダー・クリーク・ヴィンヤーズ・アンド・ワイナリーカヤ・ヴィンヤーズ&ワイナリーなどがあります。DSHトランスポーテーションでプライベートのワインツアーを予約するか、グループでのツアーに参加すれば、誰が運転を担当するかを心配することなく、旅行メンバーの全員がワインのテイスティングを楽しめます。

ダロネガで人気の観光スポット

プエルトリコ

自然が好きな人向け

平均気温:最高気温29℃、最低気温19℃

水辺で豊かな緑に囲まれた岩の上に立つ人物
プエルトリコのエル・ユンケ国立森林公園でのハイキング。
画像提供: Cavan Images/Getty Images

12月になると、プエルトリコは乾季に入り、この島の有名な発光湾を見るのに絶好のシーズンとなります。この湾では、渦鞭毛藻と呼ばれる微生物のおかげで、ネオンのようなブルーグリーンに光ります。降水量が少ないほど、湾の濁りが少なくなり、小さな生き物の光がよく見えます。

おすすめの観察スポットはラ・パルグエラガイド付きボートツアーに参加すれば、光を見ながら泳ぐことができます。カヤックで探検できるラグナ・グランデビエケス島のモスキート湾などもあります。イチ押し情報としては、月の最も暗い夜、新月の前後にツアーを計画するのがおすすめです。そして、今年はうれしいことに、12月には新月が2回(1日と31日)あります。

さらに乾季は、エル・ユンケ国立森林公園を散策するのに最適な季節。渡り鳥が11月に到着し、冬の間はそこに留まることが多いため、目がくらむほど多くの種類の野鳥に出会える機会となります。

プエルトリコで人気の観光スポット