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チューリッヒで過ごす最高の3日間

Christina Fryer
著者:Christina Fryer2024年4月4日 14分で読める
スイス、チューリッヒの旧市街を見下ろす2人の観光客
旧市街
画像提供: EThamPhoto/Getty Images

私の地元チューリッヒの魅力は数えきれないほどあります。寒くて雨が多い季節に訪れたいレストランやバー、アートギャラリーに美術館。春になると、リマト川やチューリッヒ湖沿いの公園や緑地でにぎやかなひと時を過ごせます。市内では音楽祭からスポーツイベント(特にサッカーは大人気)まで、さまざまなイベントが常に目白押し。自然に触れたい時には、ケーブルカーに乗れば山はすぐそこです。

チューリッヒは3日間の小旅行にぴったりの場所。さほど大きくはありませんが、知れば知るほど奥深い街です。ここでは街の魅力がすべて詰まった旅行プランをご紹介します。トリップアドバイザーの評価や口コミをもとにし、旅行者に人気のスポットを網羅しています。


1日目

ヴィカフェ・ミュンスターホフの外に座る観光客
ヴィカフェ・ミュンスターホフ
画像提供: Management/Tripadvisor

午前:チューリッヒ旧市街を探訪

1日目の朝はチューリッヒ中心部へ向かい、旧市街を散策。通りを歩くと、H.シュワーツェンバッハのほうから焙煎したてのコーヒーの香りが漂ってきます。地元の人が集う歩道沿いのテーブルでコーヒーを一杯いただいてみては。世界中から集めたドライフルーツやナッツが並ぶ昔ながらのディスプレイは、見るだけでも楽しめます。通りの向かいにあるカフェ&コンディトライ1842のウィンドウにも、ペストリーやチョコレートがずらりと並んでいます。

ニーダードルフに沿って石畳の通りを進むと、ロマネスク様式の教会、グロスミュンスターに到着します。数フランの入場料を払って190段の木製の階段をのぼると、カールス塔の上からリマト川を一望できます。閉所が苦手な方は教会の内部を見学するのがおすすめ。アーティスト、シグマー・ポルケによるステンドグラスの窓は見事です。(ポルケの作品が気に入った方へ。ここでチケットを購入すると、ポルケの現代的な傑作がそろうチューリッヒ美術館で割引を受けられます。)

旅行者の感想: 「これもまたチューリッヒの大聖堂です。外観は豪華ですが、中はかなりシンプルです。グロスミュンスターと他の大聖堂との違いは、何と言ってもステンドグラス。太陽の光に照らされると、特に感動的です!」—@WilliamWillieWilson

街で最も有名な教会を見学した後は、階段を下って川の方に向かいます。右側に見えてくるのはヘルムハウス。日中は無料の展示会が開催されていることが多く、夜はストリートパフォーマーでにぎわいます。そしてそのすぐ隣にあるのが13世紀に建てられたヴァッサー教会(「水の教会」という意味)。スイス人アーティスト、アウグスト・ジャコメッティのモザイク画がある地下墓所も見ごたえがあります。入場は無料です。

カフェインが欲しくなったらミュンスターホフの人気店、ヴィカフェの外にあるテーブル席でエスプレッソをどうぞ。もう少し高級なところでは、ストーヘン・ホテルのルーフトップバー、ザ・ネストでコーヒーやカクテルを味わうのもおすすめです。川の対岸にあるグロスミュンスターまで見渡せる素晴らしい眺めが魅力です。

次に立ち寄りたいのは、13世紀に建てられたフラウミュンスター。マルク・シャガールが手がけた繊細なステンドグラスの窓があります。1970年代に発表されたこの作品は、シャガールの最高傑作の1つと考えられています。あまり知られていませんが、スイス人アーティスト、アウグスト・ジャコメッティ作のステンドグラスもお見逃しなく。回廊を歩くと、美しい壁画も見ることができます。

チューリッヒ旧市街のツアーオプション

午後:ショッピングとスイーツタイム

小腹がすいたらギルドハウスでのランチ。数ブロック北のツンフトハウス・ツア・ワーグは、広場を見下ろす古風で素敵なレストラン。シュニッツェルにポテトとキュウリのサラダなど、伝統的な料理を味わえます。夏には、大きなパラソルのある屋外席での食事も気持ちがいいかも。トスカーナ料理がお好みなら、カンティネッタ・アンティノーリに決まり。個人的には、リコッタチーズを詰めたダンプリングがお気に入りです。チューリッヒで最も美しい通りの1つ、カーブしたアウグスティーナーガッセ通り沿いにある、塗装された木造の建物内のお店です。

昼食後はバーンホーフ通りの高級ショッピング街を散策。ラグジュアリーな時計店が立ち並び、ベイヤー時計博物館もあります。午後のおやつといえば、有名チェーンのコンフィズリー・シュプリングリもありますが、おすすめは、チューリッヒ独自のコンフィズリー・ホノルド。地元の人に大人気です。初代オーナーのひ孫娘が経営するこの店には、最高においしい手作りチョコレートが並んでいます。私のお気に入りは「ロッティーズ・ベスト」。2種類のチョコレートにサクサクのヌガーを組み合わせ、フルール・ド・セル(大粒の塩)が少し効いたスイーツで、まさに絶品です。名物のホットチョコレートには、ホイップクリームが添えられています。市内の多くのお店とは違って、甘すぎません。

まだ余力があれば、少し歩いてリンデンホフの丘へ。ローマ人によって街づくりが始まった場所です。ヘドウィグの噴水もお見逃しなく。13世紀に男装して侵入者と闘い、街を守ったヘドウィグ・ア・ブルクハルデンと、共に戦った他の勇敢な女性たちを記念しています。

夜:夕日を満喫

食事前の一杯には、ウラニアのジュール・ヴェルヌ・パノラマバーがおすすめ。一番の魅力はその素晴らしい眺望なので、夕暮れ時にはかなり混み合います。ひと息ついたら、パラデプラッツの外れにあるレストラン・ココ・グリル・アンド・バーに向けて出発。緑豊かな庭園にテーブルが点在し、都会の真ん中にあるオアシスのようなお店です。ここの名物は、絶妙にグリルされた肉料理。ロブスターや他のシーフードも人気です。もう1つの候補は、観光客向けかもしれませんが、レストラン・ツォイクハウスケラー。武器庫を改装した店内は、石の柱と梁出し天井が特徴です。今月のソーセージといったメニューからわかるように、ボリュームたっぷりの料理が魅力的。常に大勢の人でにぎわっています。

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

2日目

チューリッヒのレストラン、ヴァイセス・ロスリでの夕食
ヴァイセス・ロスリ
画像提供: Management/Tripadvisor

午前:ボートで川下り(往復)

リマト川沿いのクルーズは、チューリッヒの街を知るのにおすすめ。リマト川クルーズでは、ランデスミュージアムからチューリッヒ湖岸まで下り、また戻ってきます。所要時間は往復で1時間弱。最大の魅力は、チューリッヒカードを購入すると無料でボートに乗れることです。

スイス国立博物館としても知られるランデスミュージアムのすぐそばに戻ってきました。目を見張る歴史的建造物ですが、2016年には近代的な増築が行われました。元の建物と増築部分は、驚くほど見事に調和しています。この広大な敷地は、この国の歴史を物語っています。時間が限られている場合は、無料で見学できるシンプリー・チューリッヒの小規模な展示がおすすめ。私が好きなのは時代衣装のセクションですが、どの棟でも興味をそそられることでしょう。施設内のカフェには屋外テラスがあり、暖かい季節には最高です。

午後:ベジタリアングルメと見事なアートを堪能

チューリッヒには、世界で最も歴史の古いベジタリアンレストラン、ヒルトル・ヴェジメッツグルがあります。1898年にアンブロシウス・ヒルトルによって設立されたこのお店は、同家の4代目が経営しています。テーブルサービスもありますが、好きなものを選んでから皿の「重さを量って会計」するセルフサービス・ビュッフェの方が私のお気に入り。いつもメニューが違うので飽きません。

昼食後は川を渡って、鮮やかな赤が目印の由緒あるケーブルカー、UBSポリバーンへ。開業は1889年にまで遡ります。頂上からの街の眺めは絶景です。はるか向こうに見えるプライム・タワーは、かつてはスイスで最も高いビルでしたが、今でも非常に印象的です。

水曜日は著名な芸術作品の膨大なコレクションを所蔵するチューリッヒ美術館に無料で入場できます。モネ、ピカソ、シャガールなどの巨匠の作品や、ウォーホルのポップアートが充実しています。私の好きな作品の1つが展示されているのは、美術館のモダンな増築部分、チッパーフィールド・ウィング。ピピロッティ・リストのインスタレーションアートで、小さな色付きのライトがたくさん連なっています。音楽も流れていて、とてもリラックスできます!

旅行者の感想:「チューリッヒ美術館は、チューリッヒ滞在中のアクティビティの中で一番よかったです。多種多様な美しいコレクションがあり、いろいろな芸術界の動きに触れることができます。全部見たかったので、3~4時間ほど滞在しました。水曜日は無料なので、ぜひ覚えておいて」—@nasolotraveler

夜:カクテル片手に街のナイトライフを満喫

川の対岸に戻ると、ディナーに出かける前にリラックスできるカクテルバーが軒を連ねています。パーク・ハイアットのにぎやかなオニキス・バーで一杯いただくのはいかが。人間観察にはうってつけで、週末には見事な生演奏があります。フレンドリーなオールド・ファッションド・バーは、居心地がよく、くつろいだ雰囲気。静かな広場にあるので、夏には屋外でお酒を楽しむことができます。

もしくは少し車を走らせて、受賞歴のあるヴァイセス・ロスリへ。厨房では地元の新鮮な食材を使っているため、風味が豊かな軽めのメニューが特徴です。セットメニューもありますが、2品から5品の間で選べるコースオプションが嬉しいところ。タコのハリッサとトマト添え、タラのアスパラガス添えなどのメニューに加えて独創的なベジタリアンメニューも提供しています。

チューリッヒ湖のツアーオプション

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

3日目

チューリッヒにあるレストラン・ウト・クルムの外観
レストラン ウト・クルム
画像提供: Management/Tripadvisor

午前:市内の最新人気スポットを体験

朝食スポットが充実しているチューリッヒですが、中でもバンクは大人気。おすすめは、コーヒーと焼きたてのギッフェリ(厚みのあるクロワッサン)です。天候に応じて、屋外の歩道沿いのテーブル席や銀行を改装した立派な建物内の席を選べます。美味しいパンやペストリーが揃っているので、おやつ用にパン・オ・ショコラをテイクアウトするのもおすすめ。火曜日か金曜日の午前11時前なら、ファーマーズマーケットが大盛況です。

その後は中央駅から電車(またはトラム)に乗って、かつては工業地帯だったハードブリュッケへ。輸送用コンテナをリサイクルして作られた近代的なフライターグ・タワーの階段を上ると、フラウ・ゲロルズ・ガルテンを見下ろすことができます。かつてはおしゃれなポップアップ店舗でしたが、今では年間を通して営業しており、ドリンクや食事、ちょっとした買い物を楽しむ人でにぎわっています。クリスマスの時期はとても混むので、夏の夕方、日が沈む頃に友人たちとリラックスしておしゃべりするのが一番好きです。フライターグ・ショップもぜひのぞいてみて。防水シートをリサイクルして作ったカラフルなバッグは、スイスファッションの定番アイテムです。

午後:チューリッヒの最高峰をハイキング

チューリッヒのかつての造船所だった建物内にあるラ・サールでランチ。ガラスの天井とシャンデリアが見事な広々とした建物は、産業的なルーツを守りながらも、どういうわけかとても近代的に見えます。フランス料理もイタリア料理も提供していますが、いちばんのおすすめは、天日干しトマトのクラストを添えたラムチョップなど、双方からの影響を感じられるメニュー。もう少し軽めにすませるなら、レ・アールでムール貝とフライドポテトのシンプルなプレートを注文するのがおすすめ。庶民的なパリ風のビストロです。

続いて、ユトリベルク山へ。頂上からはチューリッヒが遠くに見えて、圧巻の眺めです。街の中心部から電車で簡単にアクセスできますが、天気が良ければ、美しい景色を望む展望台までハイキングするのもいいでしょう。到着したら、フェルゼネッグのサインに沿って進み、ケーブルカーに乗って下に戻ってきます。

旅行者の感想: 「ハイキングに最高の場所!ユトリベルク山からは、チューリッヒとアルプスの息をのむような眺めを楽しみました。ユトリベルクのこの場所からフェルゼネッグまでのハイキングは、2時間もかからないでしょう」—JaniO

夜:素敵な景色を楽しみながらの夕食タイム

ここの雰囲気が気に入ったら、ウト・クルムでドリンクから食事まで楽しむのがおすすめです。尖ったガラス張りの屋根から星空を眺められるのが特徴の、同名のホテル内にあるこのレストラン。暖かい季節には、きらめく照明の下、ゆるくカーブしたテラスで食事をすることもできます。市内からアルプス山脈を見渡せるスポットの1つです。チーズラクレットなど、スイスの人気料理は特に絶品です。

街に戻ったら、バー・アム・ワッサーでカクテルを楽しんで。対岸にはグロスミュンスターや初日に訪れた他の観光スポットがあり、チューリッヒへの旅の終わりに乾杯する場所としてはぴったりのお店です。

ユトリベルクおよびフェルゼネッグ周辺のツアーオプション

  • 陸、海、空の旅を楽しめる人気のベスト・オブ・チューリッヒ・ツアー。市内のバスツアー、フェリーでの湖上遊覧、見事な眺めのフェルゼネッグ・ケーブルカーが含まれています。
  • ユトリベルクまたはフェルゼネッグの頂上を目指したいなら、6時間のチューリッヒ・ツアーがおすすめ。少しの時間ですがケーブルカーにも乗り、街をまったく違う角度から楽しむことができます。

少し足を延ばしてでも訪れたいスポット

出発前にチェック


チューリッヒでは、季節ごとにさまざまな楽しみ方があり、フェスティバルや他のカルチャーイベントが年間を通して開催されています。5月から10月の暖かい時期のチューリッヒは、最高の季節です。歩道にはカフェやレストランのテーブルが並び、屋台グルメのフェスティバルが開催され、野外コンサートに人々が集まります。



平日の街は週末よりも静かです。予約をする際は覚えておきたいものです。



ほとんどのミュージアムは月曜日が定休日で、ショップの多くは日曜日が定休日です。中には日曜日の朝に営業しているパティスリーやパン屋もあり、駅にあるスーパーマーケットは終日営業しているところもあります。



旧市街: チューリッヒの旧市街には数多くのホテルが軒を連ねます。その中心部に位置するのが、ホテル・ヘルムハウス。洗練されたホテルは、グロスミュンスターなどの観光スポットから数ブロックの場所にあり、トリップアドバイザーの旅行者から高い評価を得ています。客室数はわずか24室と小規模なので、早めの予約をおすすめします。旧市街からそう遠くないエンゲ地区には、ホテル・ロッケ・アム・プラッツがあります。こちらは、一風変わったスタイリッシュな雰囲気。隣接するレストラン、シュペットは私のお気に入りです。

チューリッヒ湖: チューリッヒ湖畔のホテルに滞在すれば、旧市街まではわずか数分です。アメロン・チューリッヒ・ベレリーヴ・オ・ラックは、水辺の景観が楽しめる最高のロケーション。お気に入りポイントは、かつては映画スタジオだった建物と、共用エリアに置かれたアールデコ様式の家具。地上階のバーとレストランは是非足を運んでほしいおすすめスポットです。

市外: ホテル・ドルダー・グランドは、チューリッヒのラグジュアリーホテルの最高峰。街の高層ビル群を見下ろす丘の上にあり、ホテルからの眺めは最高です。素敵なレストランやバー、リラックスできるスパも揃っています。



公共交通機関: チューリッヒでは、トラム、バス、さらにはボートまで、公共交通機関が豊富にそろっています。往復チケットを購入すると、24時間以内であれば何回でも有効です。また、便利なのがチューリッヒカード。滞在場所が街から遠くない限り、ほとんどの交通手段が利用でき、多くの博物館や美術館の入場料も無料になります。

自転車:チューリッヒを散策するなら、サイクリングもおすすめ。ツーリ・ロールトは、チューリッヒのダウンタウンで無料のレンタサイクルを提供しています。メインのレンタルステーションはオイローパプラッツにあります。写真付き身分証明書を忘れずに持参してください。

タクシー: チューリッヒのタクシーの料金は、世界でもトップクラスの高さ。通常は、公共交通機関を利用する方がはるかに安く、それにたいていは素早く移動できます。Uberは利用できますが、Lyftは利用できません。

空港からの移動手段: チューリッヒ中心部へのアクセスは、タクシーを利用するか、ターミナル内から直通の電車を利用するのが便利です。ほとんどの場合、電車の方が速く、しかもかなり安いです。チューリッヒ中央駅(通称チューリッヒHB)まで行くと、そこから電車、トラム、市内全域のバスに乗ることができます。