豊田川

豊田川

旅行者の感想
サクラの無い豊田川の『右岸』を行く
バブル評価 5 段階中 2.02024年10月
この口コミ欄の別稿で書いた 「茂原公園」 を出たあと、市が発行している 「茂原市ウォーキングマップ」 の中に載っている 『桜の名所 茂原公園と天の川お花見コース』の文句に惹かれて、豊田川を見ながら駅に戻ることにした。 歩きの私にはどうでもよいことだが、このマップ、花見の季節に狭い公園駐車場が一杯になったら、何処に駐車してこのコースを歩けと言うのだろう? その他、随所に不親切が気になるマップで、市の担当者の取り組み姿勢が透けて見えるものではあるが、ここでは深く追求はしない。   128号を東金方向に少し歩いて、「酒盛橋」 から 「洪水の名所」 である豊田川沿いのコースに入る。豊田川に架かる 「酒盛橋」 から下流の 「茂原橋」 までを 『天の川』 と呼んでいるそうで、地元の企業や建築業の団体が 『ふるさとの川整備事業』 とやらの税金を使い、『七夕のまち 茂原を盛り上げ』 たり 『多自然型川づくり』 を目指していた(いる?)らしい。 観光協会のホームページを見ると、花見の季節にはそれなりに桜が咲き、ライトアップもされるらしいが、いまどき何処にでもある話ではある。 しかし今は10月、当然、桜などない。 「七夕祭り」 の的屋の屋台見物ではないので、サクラは無しで素顔の天の川(豊田川)を見て、地元の人達の思う「ふるさとの川」 とはどんなものなのか、それを知ろうと思ったのだ。  豊田川の 『右岸』 の道を行くと、市役所入口近くの「昌平橋」まで、確かに桜の老木が続いていた。 それに沿って石畳風の遊歩道や木道なども造られていたが、木道は老朽化が進み入口には「危険/立ち入り禁止」 のコーンが置かれていた。 手入れされている気配はない遊歩道は、雑草が茂り放題で川面もよく見えず、随所でセイタカアワダチソウが覆いかぶさって来る。 土手のところどころには昔に整備されたらしい川遊びのための石段のようなものもあるが、ここも雑草に席巻されていて子供達が遊んだような形跡はない。 川の水質は公害列島の時代よりは改善されているのだろうが(?)、お世辞にも綺麗とは言えない。 繰り返される大雨の洪水で、管理を続ける意欲を失ってしまったのだろうか、「天の川」 は全く盛り上がっていなかった。   「ウォーキングマップ」によれば 『茂原市の四季折々の自然を感じながらウォーキングを楽しんで頂く』ためのコースとのことだが、どのような折々の自然を・どう楽しんだら良いのだろうか・・・見えない。 因みに、茂原市の 「市の花」 はコスモスで「市の木」はツツジだそうだが、道沿いにコスモスの痕跡すら見当たらず、雑草に埋もれたツツジらしきものが何本か垣間見えただけである。 コスモスとツツジと言うのはいかにも御座成りで私の感性とは合わないが、百歩譲ってそれならそれで、ウォーキングコースをコスモスやツツジで飾るくらいの思い入れが欲しい。 何のための「市の花」、「市の木」なのだろうか? 一方でこのコースは、花見の季節には 「桜と菜の花」 が一緒に見られるのが売りだそうだ。 だがそれではあまりにチグハグ、「いすみ鉄道」 の猿真似以外にこのコースに込めた思いが読めないのだ。大した予算はかからないのだから、せめて定期的に雑草刈りくらいして、「四季折々」 の 「天の川の景観」 に相応しい花でも植えるくらいはあっても良いのだが・・・。 入口のロータリーがとても綺麗に掃除されている瀟洒な市庁舎のすぐ脇にある「昌平橋」まで歩く間、ウォーキングの人と出会うことはなかった・・・。   「天の川」 を最後まで制覇するつもりで 「亀齢橋」 を経て 「茂原橋」 まで行こうとしたが、「昌平橋」 から下流は通行止め。 川沿いに洪水防止の黒い土嚢が積み置かれ、思わず福島の除染土嚢を思い出してしまった。 この辺りは2023年9月の洪水の記憶が新しいが、まだ復旧されていないし、工事している気配もない。 諦めたのかな? 茂原を熱心に紹介している「もばらひとりあるき/しげたくのブログ2」などによれば、「昌平橋」 から 「亀齢橋」 にかけては、昭和62年当時から【水辺空間を利用し河川公園(豊田川)】造りがおこなわれたそうだが、それを感じさせるものは何も残っていない。 洪水被害が繰り返されたとはいえ、何のための「ふるさとの川整備事業」だったのだろうか? もっとも、こういったハード志向の知恵無し事業は茂原市に限ったことではないのだろう。 つくって満足あとは宜しく式、家庭内離婚必至の欲望を満たすだけの公共事業が日本中でおこなわれたのだ(ているのだ)。 子供も公共施設も同じで、つくるだけなら何とかなるが、つくったあと如何に育てるかが重要なのだ。 愛情・忍耐・努力の継続からのみ個性は育まれ、その個性から生まれる知恵と工夫が独自の文化や歴史を作る筈。 「茂原公園」 と 「豊田川」 の ”サクラ無しの姿“ は、場当たり公共事業がこの地方都市に残したものは何であったのかを考えさせずにはおかない。  「天の川」 の終点の「茂原橋」まで、倉本聰氏ではないが 『批評家は右岸より川面を見て語り、創作者は黙々と左岸を歩む』 くらいは気取って歩きたかったが、ずうっと『右岸』を歩いてきて、「昌平橋」で通行止めとなった。 ここまでで結構足を使い、無いアタマも少しは使ったので疲れた。『右岸』 ばかり歩いて能書きが多くなり過ぎたので、今回の 「ある記」 はここで終わらせ、往路で来た昌平通りを茂原駅に引き返すことにした。 さて・・・何処かに良い喫茶店でもないかな。『孤独のグルメ』 ではないが、そろそろ腹も減ってきたし・・・気の利いた地元の食堂でも探しながら駅まで歩くことにしょう。

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バブル評価 5 段階中 4.06件の口コミ
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羆さん
22件の投稿
バブル評価 5 段階中 2.0
2024年10月 • 一人
この口コミ欄の別稿で書いた 「茂原公園」 を出たあと、市が発行している 「茂原市ウォーキングマップ」 の中に載っている 『桜の名所 茂原公園と天の川お花見コース』の文句に惹かれて、豊田川を見ながら駅に戻ることにした。 歩きの私にはどうでもよいことだが、このマップ、花見の季節に狭い公園駐車場が一杯になったら、何処に駐車してこのコースを歩けと言うのだろう? その他、随所に不親切が気になるマップで、市の担当者の取り組み姿勢が透けて見えるものではあるが、ここでは深く追求はしない。
  128号を東金方向に少し歩いて、「酒盛橋」 から 「洪水の名所」 である豊田川沿いのコースに入る。豊田川に架かる 「酒盛橋」 から下流の 「茂原橋」 までを 『天の川』 と呼んでいるそうで、地元の企業や建築業の団体が 『ふるさとの川整備事業』 とやらの税金を使い、『七夕のまち 茂原を盛り上げ』 たり 『多自然型川づくり』 を目指していた(いる?)らしい。 観光協会のホームページを見ると、花見の季節にはそれなりに桜が咲き、ライトアップもされるらしいが、いまどき何処にでもある話ではある。 しかし今は10月、当然、桜などない。 「七夕祭り」 の的屋の屋台見物ではないので、サクラは無しで素顔の天の川(豊田川)を見て、地元の人達の思う「ふるさとの川」 とはどんなものなのか、それを知ろうと思ったのだ。
 豊田川の 『右岸』 の道を行くと、市役所入口近くの「昌平橋」まで、確かに桜の老木が続いていた。 それに沿って石畳風の遊歩道や木道なども造られていたが、木道は老朽化が進み入口には「危険/立ち入り禁止」 のコーンが置かれていた。 手入れされている気配はない遊歩道は、雑草が茂り放題で川面もよく見えず、随所でセイタカアワダチソウが覆いかぶさって来る。 土手のところどころには昔に整備されたらしい川遊びのための石段のようなものもあるが、ここも雑草に席巻されていて子供達が遊んだような形跡はない。 川の水質は公害列島の時代よりは改善されているのだろうが(?)、お世辞にも綺麗とは言えない。 繰り返される大雨の洪水で、管理を続ける意欲を失ってしまったのだろうか、「天の川」 は全く盛り上がっていなかった。 
 「ウォーキングマップ」によれば 『茂原市の四季折々の自然を感じながらウォーキングを楽しんで頂く』ためのコースとのことだが、どのような折々の自然を・どう楽しんだら良いのだろうか・・・見えない。 因みに、茂原市の 「市の花」 はコスモスで「市の木」はツツジだそうだが、道沿いにコスモスの痕跡すら見当たらず、雑草に埋もれたツツジらしきものが何本か垣間見えただけである。 コスモスとツツジと言うのはいかにも御座成りで私の感性とは合わないが、百歩譲ってそれならそれで、ウォーキングコースをコスモスやツツジで飾るくらいの思い入れが欲しい。 何のための「市の花」、「市の木」なのだろうか? 一方でこのコースは、花見の季節には 「桜と菜の花」 が一緒に見られるのが売りだそうだ。 だがそれではあまりにチグハグ、「いすみ鉄道」 の猿真似以外にこのコースに込めた思いが読めないのだ。大した予算はかからないのだから、せめて定期的に雑草刈りくらいして、「四季折々」 の 「天の川の景観」 に相応しい花でも植えるくらいはあっても良いのだが・・・。 入口のロータリーがとても綺麗に掃除されている瀟洒な市庁舎のすぐ脇にある「昌平橋」まで歩く間、ウォーキングの人と出会うことはなかった・・・。 
 「天の川」 を最後まで制覇するつもりで 「亀齢橋」 を経て 「茂原橋」 まで行こうとしたが、「昌平橋」 から下流は通行止め。 川沿いに洪水防止の黒い土嚢が積み置かれ、思わず福島の除染土嚢を思い出してしまった。 この辺りは2023年9月の洪水の記憶が新しいが、まだ復旧されていないし、工事している気配もない。 諦めたのかな? 茂原を熱心に紹介している「もばらひとりあるき/しげたくのブログ2」などによれば、「昌平橋」 から 「亀齢橋」 にかけては、昭和62年当時から【水辺空間を利用し河川公園(豊田川)】造りがおこなわれたそうだが、それを感じさせるものは何も残っていない。 洪水被害が繰り返されたとはいえ、何のための「ふるさとの川整備事業」だったのだろうか? もっとも、こういったハード志向の知恵無し事業は茂原市に限ったことではないのだろう。 つくって満足あとは宜しく式、家庭内離婚必至の欲望を満たすだけの公共事業が日本中でおこなわれたのだ(ているのだ)。 子供も公共施設も同じで、つくるだけなら何とかなるが、つくったあと如何に育てるかが重要なのだ。 愛情・忍耐・努力の継続からのみ個性は育まれ、その個性から生まれる知恵と工夫が独自の文化や歴史を作る筈。 「茂原公園」 と 「豊田川」 の ”サクラ無しの姿“ は、場当たり公共事業がこの地方都市に残したものは何であったのかを考えさせずにはおかない。 
「天の川」 の終点の「茂原橋」まで、倉本聰氏ではないが 『批評家は右岸より川面を見て語り、創作者は黙々と左岸を歩む』 くらいは気取って歩きたかったが、ずうっと『右岸』を歩いてきて、「昌平橋」で通行止めとなった。 ここまでで結構足を使い、無いアタマも少しは使ったので疲れた。『右岸』 ばかり歩いて能書きが多くなり過ぎたので、今回の 「ある記」 はここで終わらせ、往路で来た昌平通りを茂原駅に引き返すことにした。 さて・・・何処かに良い喫茶店でもないかな。『孤独のグルメ』 ではないが、そろそろ腹も減ってきたし・・・気の利いた地元の食堂でも探しながら駅まで歩くことにしょう。
投稿日:2024年11月17日
この口コミはTripadvisor LLCのものではなく、メンバー個人の主観的な意見です。 トリップアドバイザーでは、投稿された口コミの確認を行っています。

ぷかぷか
千葉県1,270件の投稿
バブル評価 5 段階中 5.0
2020年4月
川沿いに大型店舗の駐車場(無料)があるので安心です。
無料で、こんな景色が見られるなんて…。とても気持ち良く散策できました。
また来年も来たいです。
投稿日:2020年4月7日
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mitsuhashin
千葉県286件の投稿
バブル評価 5 段階中 4.0
2019年3月
桜の時期は、根元の菜の花とともにまさに絶景、すぐ近くの茂原公園の小高い丘に登って、見下ろすと、最高。
投稿日:2020年2月12日
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KASAI
大阪府1,185件の投稿
バブル評価 5 段階中 4.0
2018年11月 • 友達
川幅はさほど広くはありませんが、自然がとってもいっぱいな環境の中にあります。
水量は、少なくはないと感じました。
また春の桜の頃には、桜が咲くのでとても良いと思います。
投稿日:2019年10月28日
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爆笑
千葉県3,372件の投稿
バブル評価 5 段階中 4.0
2018年11月 • 友達
最近は川の水が減り、枯れてしまっている川をよく見かけますが、こちらの川は今でも十分な水量がありました。
投稿日:2019年2月26日
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takenoko000087
79件の投稿
バブル評価 5 段階中 4.0
2018年2月 • 一人
冬の時期にライトアップされることがしばしば。
夜に市役所方面に用事があったら見てみるのもいいかもしれない。
投稿日:2018年10月6日
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*売り切れ必至: Viatorの予約データおよび催行会社からの過去30日間の情報より、この体験はトリップアドバイザーグループのViatorで売り切れとなることが見込まれます。
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