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美術館の入っているヴィッラ・バルディーニは17世紀前半にゲラルド・シルヴァーニの設計で建てられ、注文主の名前からヴィッラ・マラドーナと呼ばれていた。フィレンツェのアルノ川沿いの丘の斜面にあり、フィレンツェの街並みが見渡せる最高の場所で、19世紀に所有者になったジャコモ・ル・ブランが造園させた英国庭園が広がり、曲がりくねった遊歩道と木々、彫刻、噴水等が配されており、週末の行楽を楽しむ家族や仲間連れの人々で賑わっていた。美術館に入る人は一人もいませんでしたが。 ピエトロ・アンニゴーニ(1910-88)はイタリア、ミラノの生まれでフィレンツェの美術学校を卒業後肖像画の名手として、世界の有名人の肖像画を手掛けている。特に1956年に描いたエリザベス女王の肖像画で世界的に有名になった。ローマ法王やジョン・F・ケネディ、後任のリンドン・ジョンソン、銀幕のスター、ジュリー・アンドリュース等世界の著名人の肖像画を描いた後、晩年はフレスコ画に集中し、「最後のフレスコ画家」と呼ばれた。しかしこの美術館には彼のフレスコ画は1点もない。6000点ものアンニゴーニ作品を所蔵しているらしいが、展示してあるのは120点程。今回展示されていたのは全て油彩画かテンペラ画だった。彼を有名にした肖像画も多かったが、風景画、風俗画、三岸好太郎が描いたような貝がらの転がる海岸風景、歴史画、静物画等多岐に渡り、描法も変遷していて、彼の試行錯誤の様が窺えました。…
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訪問時期:2017年10月
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