滋賀県側からは葛川中村町の大津市立葛川中学の横から登り約2時間・下り1.5時間の登山コース。登山靴、長そで、雨具、非常食、ランプなど本格登山装備が必須。葛川中学の横から林道が尽きるまで進み、右俣沿いの登山道を赤テープに導かれながら大岩を縫うように時々流れも横切って遡る。最奥の滝の「八丁平」道標で左に折れて尾根の直登から杉の人工林をつづら折りに尾根へ出ると中村乗越。眼前にはこれまでの杉の人工林とうってかわって明るく広い林と草原がなす景観が広がる。
シカの食害から植生を守るための柵があるが、駆除が成果を上げてきたのか、柵からは一部網が取り払われていた。八丁平の周囲をめぐる道は小一時間ほどの散策が楽しめる。湿原の植生を守るため、木道や登山道など指定された場所以外にはたちいらないで楽しみたい。