平安時代末期(1164年)、後白河天皇が院政を執り行うために造営された御所(蓮華王院)内の一画に、平清盛が寄進した仏堂です。
現在の建物は、創建の80年後に焼失し、直ぐに再建されたものですが、南北に約120mに及ぶ長い本堂内陣の柱間が33あることから、三十三間堂と呼ばれる建築方式は、通し矢の行事と共に長い歴史を経て大切に守られています。
堂内には、1000体以上の国宝観音像が、まるで森林のように立ち並んでおられますが、残念ながら撮影禁止です。
秀吉ゆかりの築地塀と南大門は出入り口と反対方向にありますのでお見逃しなく。
本堂を取り囲んでいる庭園の、早々と散り始めを迎えた桜が、無彩色気味の淡々とした建物に文字通り花を添えていました。