質・量ともに全米の大学美術館の中でも屈指の存在になっていて、古代から現代まで、北米から南米、ヨーロッパ、アジア、エジプトに至るまでの広範多岐にわたる9万2千点以上の収蔵品を有するとか。
特に、ギリシャ・ローマ時代の陶器や大理石、ブロンズの作品や、プリンストン大学の調査隊がアンティオキア(古代シリアの首都)で発掘したモザイク画等のコレクションは地下に展示されていました。
中世ヨーロッパの彫刻やステンドグラス、初期ルネサンスから19世紀にかけてのヨーロッパ絵画コレクションも優れたものが多く、20世紀以降の現代作品も年々拡充が図られています。
絵画はロレンツォ・モナコ、フラ・アンジェリコ、クラナッハ、ベッカフーミ、フランチャビージョ、ヴェロネーゼ、ルーベンス、リベーラ、ヴァン・ダイク、ナティエ、シャルダン、ゴヤ、アングルなどから近代絵画も充実しています。中でもピントゥリッキオ、アレッサンドロ・アッローリ、ブーダン、マネ、チェイス、ヘンライ等の佳作がありました。マネの「煙草を咥えたジプシー」は特に印象的でした。