この8月にこのホテルでありえないひどい対応を受けました。 ① 私共夫婦は後期高齢者となり、最後のドライブ旅行と北海道を選びJTBで飛行機、レンタカー、ホテルの手配を全て任せて、最後の旅として楽しみにして出かけました。旅行中コロナに罹患してしまいました。招かれざる客と重々承知して、旅の最後の目的地の札幌のホテルに入る前、誰にもうつさないためにも、部屋で過ごそうと（こもろう）と近くのコンビニで水やその他、咽通りの良いものをたくさん購入しこのホテルが工事中だった為、主人が車を止めに行き、私がチェックインの手続きをしました。その際ホテルの女性に「これ私の大事なものだからもっていかないでね」と念を押しましたが、途中咳き込し始め私のカバン（旅の途中で愛用のバッグの止め金がはずれ、仕方なくナップザックにバッグ(貴重品全て入った)、大事な薬、のど飴などをぎっしり詰めたもの）私のカバン・・・と探し、遠く出口を見ると他の客達のトランクの積まれた上に、チョコンと載っていて、私はゾッとして咳き込みながら、「だから持って行かないでって言ったじゃないのー！」と大声で叫びながらヨロヨロと走り、そのナップザックを取りに行き、入れてあったのど飴を口にして急をしのぎました。 ② ホテルの部屋に着くと、若いボーイさんが、恐々そうにペットボトルの水を2本置いて行ってくれました。 その夜半、私の容態が急変し、救急車を呼んでくれるよう部屋からフロントに電話で要請するも、「タクシーをお呼びします。タクシーを・・・」と連呼され最終的に救急隊が全く動けない私を病院に搬送して下さり、点滴を受け、薬を処方され、医師は「衰弱しているので2，3日だけでも入院したほうが良い」と勧められましたが、私は必死に「帰りたいです。帰りたいです。・・・・死ぬなら家で死にたい」と訴えて深夜遅くにタクシーでホテルに帰ってきました。 ③ ホテルに着き、若いボーイさんが私の様子を見て車椅子を持って来てくれ、部屋に戻ろうとすると「その前にちょっとお話が・・・・」と言い中年のホテルマンがフロアーの隅に誘導し、その中年のホテルマンがメモを見ながら「５時何分奥様がチェックインし、５時何分奥様が薬を.飲まれた、５時何分・・・」と何かを確認するように続けているので、もうそんな状況では無いので無視してエレベーターに乗り込むと、まだ「５時何分・・・、５時何分・・・」と閉まるエレベーターを体でがガタンガタンと閉まろうとするエレベーターを自身の身体で締めさせないようにして、まだ「５時何分・・・５時何分・・・」と連呼していたので、私は残りの持ちうる限りの声で「何が言いたいの？貴男私を殺す気なのと」叫びながら最後の力を振り絞って叫び、夫がその中年のホテルマンを必死で押し戻してやっと部屋に戻る事が出来ました。 ④ その翌日、別の中年のホテルマンが「お食事のご用意が出来ていますので、1階まで下りておいでください」と電話があったので、私たちは別に部屋に持って来てくれればいいのにと思ったが、主人と二人フラフラになりながら、フロントの脇の小部屋に通されたが、食事の用意などされていなく、1時間程度も「ホテルには非はない事を認めろ、認めろ」とずっとそういう内容の話で立腹した主人とフラフラ状態で部屋に戻ったが、食事も持って来られず、食べる物も水も無く、ただ薬を飲むために水道水を飲んで過ごしました。その深夜遅く、私はもう、心も身体も極限状態をむかえ、叱責されるかもと思いながらも110番をしました。「助けてください。旅行者です。コロナにかかってしまい、ホテルの対応が酷いんです。どうか、どうか助けてください。」と訴えました。警察の方は、とても優しく本当に優しく対応して下さり、電話番号を二つ教えてくださいました。私はもう自分の携帯さえ重くて、一本目の電話をしましたが、でもやはり「ホテルに言ってください。」と言われ、もう絶望というのはこうゆう事かと、もう一本に電話する体力も気力ももうありませんでした。 ⑤ 翌日、帰宅日症状が軽くなった主人が車を取りに行ってる間、私は、これはビデオに記録しておかなくてはと思い、もう、フラフラ状態でスマホをビデオにして、これが閉じ込められた状態だった小部屋、フロントの左側でチェックインの手続きをした際、放置されていたナップザックとの距離感、これが締めさせないようにされたエレベーター、病院から帰って来た時引き留められて誘導されたフロントの隅とフラフラしながら必死にビデオをとっていたら、突然、あろうことか誰かの手でそれを遮られた。その後、私は出入口のすぐ脇のソファーに掛けていましたが、先の責任者らしき中年の男性ホテルマンは、私に一瞥もせずただ無言のまま、まっすぐ前を向いていました。私はそばにいた若いボーイさんに「お願いがあるの、隣のコンビニでお水を買って来てくださらない」と申しましたら「お水のご用意はございます」と紙袋に入ったペットボトルを2本渡そうとしたが、私は「死に水だけはよこしたかーーー！！ いくらなんでもここの水では死にたくない」と突っ返し、買って来てもらいました。羽田まで2時間程。直前に変わったゲートまで必死に走って乗り込めたが、走ったせいか咳が出そうになり、最後のこの為だけに必死で取っておいた、咳止めシロップを飲んで離陸し、家に帰る事が出来ましたが、また救急車のお世話になり、その場で衰弱その他身体の数値の異常等で入院となりました。その際、私の体にはもうコロナのウイルスは無かったのでした。どの時点でウイルスがぬけたのかは分りません。 【何もかもが、驚きの連続でした。75年も生きて来て、まさか、まさか旅行先でこんな目に合うとは思いもよらない最後のあまりにも悲惨な旅行でした】
