『城彩苑』は、日本3名城の一つに称される熊本城のふもと、桜の馬場に位置する複合施設。“熊本のシンボルである熊本城から、地域の食文化や歴史、伝統を発信しお城と城下町の魅力を高めたい”。桜の馬場城彩苑は、このコンセプトのもとで誕生した観光施設だ。「桜の小路」23店舗では、熊本の豊かな食文化や特産品との出会いを。「熊本城ミュージアムわくわく座」では、肥後54万石の歴史と文化を体感する新しい感動体験を。熊本城の勇壮な城郭と四季折々の自然を満喫しながら、熊本の魅力を発見できる旅が桜の馬場城彩苑から始まる。2016年の熊本地震によって、現在熊本城は立ち入りや見学が制限されているが、ここ城彩苑は場内すべてで楽しめる。「学ぶ」「体験する」「変身する」「芝居を見る」の4つのコンテンツから熊本城をより深く知ることができる「熊本城ミュージアムわくわく座」。「熊本城被災・復旧プロジェクションマッピング」や「熊本城定点ライブカメラ」、「熊本城内の被災映像」、「熊本城VR」といった学びや清正公との背比べコーナー、石垣積み体験、参勤交代体験、素敵な衣装を身に着けて熊本城のお殿様・お姫様気分を味わえる“なりきり体験”などができる体験コーナーなどが楽しめ、「桜の小路」では『和食櫻道』、『ビュッフェレストランぎんなん』、『茶房櫻ン坂』、『山見茶屋』、『夢あかり』、『天草海食まるけん』、『白玉屋新三郎』といった、和洋中問わないグルメやスイーツなど、さまざまな食べ物が楽しめる食事処、『馬肉専門店菅乃屋』、『福田農場』、『高田蒲鉾』、『いきなりやわたなべ』、『森からし蓮根』など、気軽に食べられるテークアウト系フードも充実。場内で熊本城について知識を深めたり、体験でわいわい楽しんだ後に、多彩にそろうグルメやフードでお腹を満たす、そんな楽しみ方ができるのだ。おみやげなども充実しているので、熊本観光の記念にぜひ立ち寄っておきたい。

豊臣秀吉の側近の加藤清正を祀っている神社で、熊本城内にあります。1871年当初は錦山神社として創建されました。紆余曲折を経て1909年清正公三百年祭を記念しまして加藤神社と名称が変わりました。境内には加藤清正ゆかりの太鼓橋や大手水鉢、旗立石などが置かれています。また清正公お手植えの樹は、1607年の熊本城築城の際に加藤清正が自ら植えた銀杏の樹と言われています。電車でのアクセス：熊本城市役所前(路面電車)から徒歩約9分

熊本市にある下通(しもとおり)商店街は、熊本城を背景に官公庁にも近く、地理的条件に恵まれています。高さ10メートル・道幅は15メートル・長さ511メートルの開閉式の高層アーケードで、175の店舗があります(2018年時点)。商店街や地域の人々で2008年に結成された「チーム　パラダイス」はアーケード内の清掃や、自転車の乗り入れ監視、不法駐輪の撤去などにより「安心安全な街づくり」を目指しています。電車でのアクセス：通町筋駅(熊本市電)から

日本三名城の一つに数えられる熊本城を築いた加藤清正（かとうきよまさ）（1562-1611）は、現在も清正公（せいしょこ）さんとして熊本市民に親しまれ、人々の崇敬を集めています。そんな彼の功績をたたえた像が熊本城のそばと廟のある本妙寺（ほんみょうじ）の2か所に建てられ、いつも熊本を見守ってくれています。熊本城のそばの清正公像は甲冑（かっちゅう）と長烏帽子（ながえぼし）姿で、自らが築いた戦国の要塞熊本城を背に、戦いの陣中に座るような姿で、まさに熊本を守らんとしているかのようです。天正十六年（1588年）肥後北半国の領主として隈本城に入り、関ヶ原の戦い後、肥後五十四万石の大名となった加藤清正。この間、熊本城の築城に着手し、慶長十二年（1607年）完成させたといわれ、隈本を熊本と改名しました。土木・治水工事をはじめ、城下町の形成に力を注ぎ、現在の熊本市発展の基礎を築きました。周辺には、演劇やコンサートなどが行われる市民会館や熊本を訪れている外国との人々の交流拠点である国際交流会館があり、銅像の背後にのびる行幸坂（みゆきざか）は熊本城内へと続いています。