伊予鉄道の市内電車（路面電車）の駅で、道後温泉の最寄駅。明治時代のモダンな洋風建築が目を引く駅舎は、1911年（明治44年）に建設された旧駅舎を復元したもので、1986年に完成。夜間はライトアップされ、幻想的な佇まいを見せています。駅舎内にはコーヒーショップを併設するほか、駅の正面には「坊っちゃんカラクリ時計」や「足湯」を設えた「放生園」があります。

広大な敷地内には市花である椿が約500種類、桜の木が約1000本ほど植えられ、四季折々の花や緑に囲まれた子どもからお年寄りの方々が利用できる公園です。園内には季節に応じて自然を楽しめる「さくらの丘」や「花見広場」のほか、ローラースライダーがある「ちびっ子広場」、坊っちゃん列車やカラフルな遊具がある「坊っちゃん夢ランド」などたくさんのおすすめスポットがあります。また、令和4年8月に「日本夜景遺産（自然夜景遺産）」に認定された「松山総合公園展望広場」の敷地内にはヨーロッパ風の展望台があり、松山市街地や松山駅周辺の繁華街が一望できるので、天気のいい日はぜひ絶景を望みにお越しください。

日本でも特に古い歴史のある観光人力車 (有)力舎本店。道後温泉周辺の観光地を人力車に乗って巡り、ノスタルジックな気分を味わうことができます。歩いて道後温泉を巡るだけでなく、人力車で季節の風を感じながらの観光はいかがでしょう？車夫さんたちの軽快なトークと、ご当地ならではの観光地解説を楽しめるのも人力車ならではの醍醐味です。乗車コースは全部で4種類。商店街アーケード～飛鳥乃湯温泉を巡る10分1500円の「マドンナコース」、からくり時計や道後温泉駅もルートに加わった20分3000円の「坊ちゃんコース」、道後公園周辺まで足を伸ばす30分4000円の「子規さんコース」、石手寺方面まで道後エリアを余すところなく楽しめる1時間8000円の「弘法ちゃんコース」（要予約）となっています。お子様からご高齢の方、ご家族やお友達、一人旅でもぜひお気軽にご利用ください。

松山城は、松山のほぼ中心にそびえる標高132mの勝山の山頂に佇む日本三大連立式平山城の一つです。慶長7年（1602年）に加藤嘉明によって築城が開始され20年以上をかけて完成しました。山頂にそびえる天守閣からは360度の眺望がひらけ、松山市内や瀬戸内海を一望できます。日本で唯一現存している望楼型二重櫓や貴重な登り石垣なども見どころです。松山城跡のほぼ全域は松山市の代表的な都市公園 城山公園として整備され、かつて松山城の三之丸として藩の役所や家臣の屋敷が立地していた城山公園堀之内地区では、やすらぎ広場・ふれあい広場・さくら広場、などの緑豊かで多彩なスポットが整備され市民の憩いの場として親しまれています。また、城山公園は「日本さくら名所100選（平成元年）」や「日本の歴史公園100選（平成18年）」の指定を受けています。

3000年の歴史を誇り、日本最古といわれる道後温泉。古くから文人墨客に愛され、神話の時代の大国主命、斉明天皇や聖徳太子をはじめとした皇室の方々、正岡子規や夏目漱石といった文化人など、実に多くの来訪が記録に残っています。 そのシンボルである道後温泉本館は、明治27年（1894）に改築された歴史的な建物で、平成６年には公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されるなど、国内外から評価されています。 道後温泉のアルカリ性単純泉の湯質は、きめ細やかな日本人の肌に優しいなめらかなお湯で、刺激が少なく、湯治や美容に適しています。また全国的にも珍しい無加温・無加水の「源泉かけ流し」を実現しています。

愛媛県松山市内を走る坊っちゃん列車は、1888年から長年活躍していた蒸気機関車がモデルになっています。列車の名前は夏目漱石の有名な小説の坊っちゃんから取られています。蒸気機関車は列車の電化に伴って姿を消しましたが、市民や観光客からの要望が強く、動力が蒸気からディーゼルになり、2001年に復元され運行を再開しました。運行は土日祝日に10往復、乗降場所は道後温泉、大街道、松山市駅、JR松山駅前、古町駅です。電車でのアクセス:松山駅(JR