阿蘇のシンボル的存在でもある米塚は、おわんを逆さまにしたような美しい形で、頂上部分が大きくくぼんでいるのが特徴。 高さ80mの小さな火山で、約3,300年前の噴火で形成されたと言われています。頂上のくぼみは火口跡です。 米塚全体から見れば小さく見えますが、直径は100メートル、深さ20メートルほどの大きさがあります。 阿蘇開拓の神である健磐龍命（たけいわたつのみこと）が、収穫した米を積み上げた場所とされていることから「米塚」と名付けられ、頂上のくぼみは掌で米をすくって人々に恵んだという神話も伝えられています。 なだらかな斜面は柔らかな草原に覆われ、夏はまぶしい新緑、秋はすすき野原、冬の雪景色、早春には野焼きと、季節によって異なる表情で楽しませてくれます。 国の名勝及び天然記念物に選定されています。 ■アクセス■公共交通：JR赤水駅から車10分／車：九州自動車道「熊本IC」から国道57号、登山道路赤水線経由23kmで1時間

熊本県阿蘇市一の宮町坂梨にある「古閑の滝（こがのたき）」は、落差約80ｍの男滝と、約100ｍの女滝の二つに分かれる夫婦滝です。 毎年、真冬（例年1月から2月)になると、阿蘇谷から吹き上げられた冷風によってしずくが少しずつ凍り付き、滝全体が巨大な氷柱、氷瀑となります。 普段は水量が少ないため、滝上部は飛び散った水しぶきがそのまま凍りつき、幻想的な「氷の華」や「氷の羽」になります。 自然が作り上げる氷の芸術に圧倒される、冬の阿蘇観光には外せないスポットです。 毎年1月第2土曜～2月末の毎週土曜の夜（18：00～20：00）にはライトアップが行われ、昼間とは違った幻想的な滝を見ることができます。（天候次第では中止となります） さらに、凍った滝の真上にはオリオン座がひときわ明るく輝く冬の星空も楽しめます。 春になって氷が溶け始め、氷の固まりが落ちて岩に当たり、カーン、カーンと砕け散る音は、阿蘇に春の訪れを告げる風物詩となっています。 駐車場から「古閑の滝」までは約600メートルあり、積雪や凍結している山道を歩きますので、滑りにくい靴と歩きやすい服装でお出かけ下さい。 トイレは遊歩道の入口に整備されています。 ■アクセス■九州自動車道「熊本IC」から車で約80分／駐車場は有料（1台300円）

阿蘇の象徴「阿蘇のカルデラ」は、東西18km、南北25kmと世界的に見ても有数の規模を誇ります。 中岳はそのカルデラの中にある阿蘇五岳（根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)の一つで、現在も噴煙をあげる活火山です。 特徴はなんといってもその火口を間近で見学できること。直径は600ｍ、深さは130ｍ。 火口周辺は噴火の爪痕が荒々しく残っており、南北に人の耳に似た形で並んだ周囲4キロの巨大な噴火口では、激しく白い噴煙を上げる様子やダイナミックな風景を間近で見ることができます。 ※火口への立ち入りは火山活動や気象状況に左右されます。事前に阿蘇火山防災会議協議会のホームページを確認されるのをおすすめします。 ※火山ガスが発生しているため、喘息・気管支疾患・心臓疾患をお持ちの方は立ち入りができません。 【交通アクセス】(車):九州道熊本ICよりR57、阿蘇登山道路赤水線経由、山上方面へ1時間10分、(シャトルバス): 阿蘇山上広場⇔中岳火口そばの駐車場間/片道/大人500円、小人250円（阿蘇山公園道路往復）:普通車800円、軽600円、バイク200円

阿蘇観光に訪れる人が必ずといって良いほど訪れる代表的な観光地「草千里ヶ浜」。 国の名称及び天然記念物に選定されています。 阿蘇五岳に含まれる烏帽子(えぼし)岳と杵島(きしま)岳の間の標高1130m程の地にある直径約1kmの二重火口跡で、785,000平方メートルの大草原と、雨水が溜まってできた池とが織りなす自然が一面に広がっています。 夏の鮮やかな草花には風が爽やかに吹き、水辺には放牧された馬がまったりと佇んでおり、眺めているだけでおだやかで優しい時間を過ごすことができます。 手引き馬に乗り、阿蘇の雄大な風景を高くから眺め、草原を一周できる乗馬体験も人気で、子どもや初心者でも安心して乗れると好評です。 季節ごとに違った表情が楽しめるのも魅力で、一年を通じて、多くの人達に親しまれています。 草千里ヶ浜から少し上ったところにある草千里展望所からは、カルデラの地形を観察することができ、天気が良ければ遠くに金峰山や雲仙普賢岳も一望することができます。 【公共交通機関アクセス】JR豊肥本線阿蘇駅から産交バス阿蘇山西駅行きで29分、草千里阿蘇火山博物館前下車すぐ 【交通アクセス】阿蘇くまもと空港から車で約50分／駐車場：有料(500台)

熊本県阿蘇市にある阿蘇神社は、2,000年以上の歴史を持つ、全国に500社ある「阿蘇神社」の総本社です。 神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命（たけいわたつのみこと）をはじめ家族神12神を祀ります。 古来、阿蘇山火口をご神体とする火山信仰と融合し、肥後国一の宮として崇敬をあつめてきました。 社殿群は、天保6年（1835）から嘉永3年（1850）にかけて、熊本藩の寄進によって再建されたもので、神殿や楼門などの6棟は国重要文化財に指定されています。 なかでも楼門は、九州でも最大の規模です。 「日本三大楼門」の一つに数えられていますが、平成28年熊本地震により楼門や拝殿が倒壊するなど、甚大な被害を受けました。 現在復旧工事が進められており、令和5年（2023）度に完了予定です。 阿蘇神社をはじめ関係神社の国造神社や霜宮では、豊作祈願・天災防除・収穫感謝など、四季を通じた祭事が行われています。 田植期の「おんだ祭」、収穫期の「田実祭」など、年間を通じて行われる古式ゆかしい豊作を祈る祭りは、阿蘇谷に暮らす人々の営み、暮らしとともに伝えられてきました。 これら阿蘇の祭祀は、「阿蘇の農耕祭事」の名称で国指定重要無形民俗文化財に指定されています。 （交通アクセス） 【公共交通】JR豊肥線宮地駅下車徒歩15分 【バス】「阿蘇神社前」下車 【車】九州自動車道　熊本インターより国道57号を経由して阿蘇方面へ約60分

カドリー・ドミニオンは熊本県阿蘇にあります。世界の熊におやつを与えたり、こぐまと触れあったり、アルパカやカピバラを遊んだりなど様々な動物たちとのふれあいを楽しむことが可能です。また、動物たちとそのトレーナーによる楽しいショーの”みやざわ劇場”や”カドリーホール"が開催されております。動物の他にも、ヘリコプター遊覧飛行体験も可能で360度の大パノラマで阿蘇の自然を満喫できます。電車でのアクセス：阿蘇駅(JR豊肥本線)からタクシーで約3分

阿蘇ジオパークは、カルデラ及び周辺地域を含む広大な地域が含まれ、様々な火山地形・地質を中心とする多くの観光スポットやジオサイトが存在する地域で、2014年9月に世界ジオパークネットワークに認定加盟しました。阿蘇火山は、カルデラ内の火山群(中央火口丘群)、カルデラ内の平地、外輪山の3つに大きく区分され、33ヵ所のジオサイトを巡ることで、大地と人間生活との関わりに対する理解を深め、阿蘇ジオパークの成り立ちや歴史、文化などを楽しく学ぶことができます。電車でのアクセス：阿蘇駅(JR)からバス

阿蘇でドライブするなら外せない「阿蘇ミルクロード」。 JR熊本駅から車で約1時間の場所にあるミルクロードは、阿蘇西麓の大津付近の県道339号から12号、45号を経由し、外輪山の北東部へと至る美しい一般道 。 ミルクロード周辺では広大な草原が太陽の光に輝き、阿蘇名産の「あか牛」の姿も見られ、阿蘇を代表する景観のひとつです。 永遠と伸びているようなこの道は、全長約45kmと ゆったりとドライブを楽しむことができるコースです。 条件がよければ雲海の神秘的な風景が広がり、まるで天空の国に来たような錯覚に陥ります。 日中が暖かく翌日の明け方の温度が低くなると雲海は発生しやすいので、条件がいい日は早起きをしてこの幻想的な風景を体験しませんか？ ミルクロードは通常走行できるので大草原の景色を思う存分愉しんでください。 【交通アクセス】九州自動車道「熊本IC」から車で約30分／駐車場：周辺の駐車場等をご利用ください。