建築家・隈研吾氏により「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトをもとに設計されました。80軒のお店が軒を連ねる「太宰府天満宮」への参道の一画にあり、多くのお店が南北に細長い敷地にあります。躯体は細長いコンクリートボックスで、店舗の入口から店内にかけて、伝統的な...木組み構造を用いた特徴あるインテリアになっています。壁構造の建物の天井には開口部があり、また入口と奥は全面ガラス張りで、前庭と奥庭に挟まれることで、視線が抜けていく開放感を感じます。「太宰府天満宮」の歴史ある雰囲気を壊さないデザインとする為、釘を一切使わず木材のみで作られているそうです。細長い敷地を考慮し、光と風が流れるように約2000本の杉材が斜めに組まれ、木の温もりとコーヒーの香りに包まれた贅沢な空間になっています。
「太宰府天満宮」には樹齢千年を超えるご神木の白梅があることで有名です。土地にある文化と建築物の調和を考え、大きな窓から梅の木を眺められるようになっています。陽の光が差し込み、必要以上に照明を使わない陰影のある空間はとてもリラックスできます。環境への配慮にこだわった設計は、歴史と現代技術を組み合わせた参道店ならではのデザインです。さらに表示