記念日にショーとここでの食事をするために、ラスベガスへ来ました。 ジュエル・ロブションは、ご本人の食に対する真摯な姿が印象的で感銘を受けます。その方の名を冠したお店というとで、期待半分、不安半分で伺ったのですが、とっても素敵な滞在でした。 二人それぞれコース(2つのa...ppetizer、1つのmain、1つのデザートのもの)をいただき、相方とシェアしました。 日本はもちろん、イギリス、スペインなど、最近はさらっとした軽いソース、仕上がりが流行かと思いますが、こちらはソースなど、仕上げは重めのものが多く、フレンチの王道を行っているという感想です。重い味付けを「くどい」と感じることが多い私にとって、驚いたのは ここのソースの「重さ」に、くどさがなく味わいの深さを感じさせること。深み、滋味とも言える味わいがあり、開眼する思いで、重いソースの良さを見直しました。同時に、王道を極めたフレンチだけがもつ繊細さがあるのだと知りました。 ファインレストランでもアメリカはデザートは大味にざっくりくるところが多いところ、ここはデザートも素晴らしく、アメリカで食事していたことを忘れてしまいます。 見た目の美しさは、日本やパリで見慣れた繊細な作りで、それを裏切らない味の構成。素材の持つ香り、質感、温度、そして素材ごとにその対比を大事に、それを壊さない糖度で丁寧に仕上げています。 ラスベガスのどのブランジュリー、スイーツショップよりここのデザートが素晴らしい。 これは 日本に住んでいても「食べたい」と思う素晴らしい品質でした。 ベイエリアのレストランが高すぎる、予約で全てチャージ、いかなる理由でもキャンセル・返金できない店もあり、ここは値段的にも、予約のシステムとしても良心的。好感が持てます。 サービスは細かに気配りがされていて、丁寧。アメリカ的丁寧 な接客というより、欧州的な繊細な気配りを感じました。 ただ一点。お誕生日の人はケーキがついたりするようですが、それはおろか、誰一人、結婚記念日(当日)に「おめでとう」の一言も言いませんでした。特別な日を味わいたかったのですが、逆にその話題避けてるの?というくらいで、他が素晴らしかっただけに、がっかりです。すぐ後がショーだったので、気を取り直して気にしないようにしましたが、なんでもない時に利用した方が、感動できたのかな と思いました。さらに表示