燕温泉から少し赤倉側に県道を進んだところにある一軒宿。立ち寄り湯をした時の感想です。2017年9月現在、燕温泉から赤倉温泉に至る県道39号線はガケ崩れのため、このロッジで行き止まりとなっていました。関温泉を経由して少し赤倉側に戻る形となります。
料金は600円。ご主人らしき方の応対は、入浴客に対するものとしてはとても丁寧なものでした。
玄関から一階下に降りると男女別の浴室があります。源泉を加熱して循環ろ過した内湯と、源泉掛け流しで低温(21~25℃)のまま供される露天風呂があります。この冷泉と温浴との交互浴がここのウリです。
泉質名は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」。単なる硫黄泉ではなく色々な成分が混じっている事が、長い泉質名から判ります。
実際に入浴してみると、温泉好きの方なら、これにハマる方は結構多いのではないかと思います。逆に温泉にそれほど拘りが無く、じっくりと暖まりたいという方は、初めからここは避けた方が良さそうです。
当日、下界は結構晴れた暑い日で、気温は27~28℃近くありました。しかし標高1,100mの燕温泉の気温は20℃弱。天気は良かったですが、この冷泉に浸かっているとすぐ寒くなってしまい、内風呂との往復を繰り返しました。これはいつまでも繰り返せそうでした。そういう意味で、この宿の温泉のベストシーズンは夏場である事は確かでしょう。
冷泉の硫黄泉は白濁しており、湯の華も沢山混じっています。硫黄の匂いが混じった複雑な匂いのする香ばしいお湯です。一方、加熱して循環ろ過した内湯のお湯は、透明になって匂いも殆ど飛んでしまっています。
結局、立ち寄り湯の限られた時間帯(午後1時から3時)だけでは、ここの交互浴は充分満喫できないと判りました。次回は宿泊して堪能してみたいと思いました。
ただ、冷泉の露天風呂の浴槽は小さいので、混雑している時はあまり満喫できない事もありそうです。また浴室にはドライヤーが無く貸し出し式で、しかも物理的な理由からか脱衣所では使えません。日帰り入浴をする時には注意が必要です。