ミシュランで星をとられる前から、年末の定宿とさせてもらっており、今年も伺いました。今度はどんなバージョンアップがされているかな?と、毎回伺うのが楽しみになる宿です。館内の洗練されたスカンジナビアンデザインはそのままに、細かいところですが、今年は館内スリッパを刷新とのこと。HENRY&HENRYのシャワーサンダルタイプのものに変更されていました。とあるストリートブランドとのダブルネーム仕様、安定の履き心地でした。しかし、それは単に布石とのこと、併せて2023年2月からは、一般的な浴衣だけでなく上下セパレート型の館内着が選べるようになるそう。ちょこっと触らせてもらいましたが、洗練されたシックな色のデザイン、着心地抜群の生地感。高級旅館によくある、陶芸家の方ですか?というような作務衣とは一線を画すスタイル。ともすると、間違えてそのまま帰宅してしまうのでは?というオシャレなデザインでした。また、実用的には、浴衣の寝ている間にハダけてイライラ、足がスースーして寒い、という問題が解決されそうです。
そして、今回も食事が最高でした。いつも、ご飯の美味しさは他を圧倒するレベルです。まあそりゃ魚沼の宿だからね、、、という例のあの想像を遥かに上回ります。また、新潟の郷土料理的な要素、自慢の県産材を取り入れながら、それでいて県外各地のよいものを取り寄せて使っているそう。タブレットでお品書きが見られるのですが、ひとつひとつの料理のコメントも確認しながらいただくと楽しく、美味しさも増します。
そして何と言っても部屋食、コロナ禍ということもありますが、いずれにしてもブッフェスタイルはバタバタして落ち着かない、みんなで、二人で、ゆっくり食事を楽しみたいという方には最高です。
完全貸し切りの4つの風呂は、食事の前後は多少混み合いますが、そもそも最大14部屋の宿サイズなので、少し待てば入れるレベル。しかも、タブレット予約なため、部屋でぬくぬくと待っていられます。貸し切りとは思えないサイズのお風呂で、雪景色や川の流れを眺めながらの湯あみは最高ですよ。
そして、定番の広ーい娯楽室のビリヤード、卓球は無料。たまに見かける一時間1,000円とか、ケチ臭い面倒はなしで、滞在中はいつでも自由に楽しめます。加えて、これまでも圧倒的に多いと思っていた蔵書、また増えて新しいものも入っていました。
一般的な大型旅館では難しいですが、友家ホテルさんについては、全ての選択肢が多種多様。これはもう、温泉宿での過ごし方を自分でデザインするという、新たなエンターテイメントなのでは?とすら思います。大人なら大人の、子供なら子供の、それぞれの過ごし方を楽しめます。ということで、行かれるのであれば、連泊がオススメ。つかず離れずの柔らかな笑顔の温かな接客、贅沢な自分時間、癒しや安らぎを存分に感じることができると思います。