新潟県の中越にあり、奥只見への玄関口ともなっている湯之谷温泉郷。
その奥の方にある、栃尾又温泉の3軒の宿のうちの1つがこの宝巌堂です。
部屋は8室の小さな旅館です。もともとは湯治宿で外観はいかにもそれっぽい感じですが、中は和モダン調に改装されておりとても綺麗になっています。サイトや各メディアに載っている写真のイメージと実際が違う!なんてことはこの宿にはありません。
自分が泊まった部屋は珍しく小上がりのある部屋で、そこには最初から布団が敷かれていました。
角部屋で、窓から見えるのは林です。すぐ傍の川のせせらぎが聴こえてくる以外は非常に静かです。
部屋によって趣向は違うようなので、詳しくはサイトをご覧ください。
また部屋だけでなく館内全体が、木の温かみを強調した雰囲気になっています。廊下は桐材でスリッパ無しで歩きます。
風呂は一旦外に出て、共同浴場の「うえの湯」「したの湯」に入ります。
これは宝巌堂だけでなく、栃尾又温泉全体の基本的な入浴スタイルです。
宝巌堂ではお風呂の中で読める小説なんかも借りられたりして、栃尾又独特の静寂な長湯(無言で1時間浸かりっ放しとかが普通なのです)に対する気遣いが感じられます。
ちなみに自分は利用しませんでしたが、宝巌堂の中にも小さなお風呂はあります。ただし温泉ではありません。
食事は部屋でいただきます。
「おまかせプラン」にすると、凝った野菜料理と川魚(鮎)、越後牛ヒレと次々に出てきてかなりの量になります。
味も美味しいです。個人的に気に入ったのは新生姜のはさみ揚げ。ものすごくビールが進みます(笑)
小さな宿ですし、栃尾又温泉自体が大人数でワイワイガヤガヤと行くところではありません。
なのでカップル・ご夫婦のように少人数かもしくは一人旅で、静かにプチ湯治気分を楽しみたい人向けの宿だと思います。そういう目的なら最高の時間を過ごせるはずです。
14時からチェックインできるので、早めに入ってのんびり過ごすのがお勧めです。