河豚漁発祥の地と言われる周南市にある湯野温泉。山間の静かな温泉地。湯野温泉を訪れるのは今回で2回目。今回は1番奥にある紫水園に宿泊した。
湯野温泉随一の老舗旅館で4千坪の敷地に本館、別邸と呼ばれる離れ形式の客室棟、離れ、蘭石亭および温泉棟が建っている。
鯉や鴨が泳ぐ池のある見事な日本庭園に掛かる渡り廊下を歩いてそれぞれの客室を向かう趣のある旅館だ。
今回は蘭石亭に宿泊。京都の宮大工を招聘して建てられたこの棟は銘木がふんだんに使われていて、築後相当な年月が経っているにも関わらず威風堂々としている。
広々とした玄関、7.5畳の控えの間に12畳の和室、そして50インチのTVが置かれた応接間を兼ねる広縁、浴室は檜風呂で温泉を楽しむことが出来る。湯野温泉はすべすべの温泉で人気が高い。空調について音が大きいとの書き込みもあるが蘭石亭は天井の左右両端が格子状になっていてそこに吹き出し口があるという凝った作りで音も静か、広縁にも専用の空調装置を備えており快適に過ごすことが出来る。
別棟になっている大浴場は客室数に比べかなり広く大きな窓から外を見ることが出来て露天風呂はないが十分満足できる。広い浴槽は3つに分けられていて、ジャグジー、ジェットバスが設けられている。洗い場も7つあって全く混雑感なくゆっくり温泉を楽しむ事が出来る。
今回夕食はフグのフルコースを注文。前菜に始まり、河豚刺し、白子、茶碗蒸し、フグの変り焼き、唐揚げ、ふぐちり、そして最後の締めは雑炊が出てくる。どの料理もたっぷりの量で満足できるし、嬉しいことにヒレ酒もコースに含まれている。
朝食は玄関横のレストランで和定食。シンプルだがなかなか美味しい。
良質の温泉に、美味しい食事、フレンドリーなスタッフの対応で非常に好感度の持てる名旅館だ。
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