まるで昭和の古き良き時代にタイムスリップしたかのような、屈斜路湖湖畔にひっそりと佇む隠れ家のようなお宿。
木造の古さがノスタルジーを誘い、何も便利さが無いことが逆に心地良い。
バラックのような造りの着替え小屋。そこを抜けると野趣溢れる露天風呂が!
シャワーもカランも無い。源泉かけ流し。素晴らしい解放感と回りの木々に囲まれ、自然と一体感を味わいながら入浴するなんとも贅沢なひと時。
素晴らしい露天風呂だ。
宿のご主人がミルで挽いて淹れてくれたコーヒー。
雑然と並ぶ本の数々。
薄暗くワット数の低い電球が灯る休憩所。
木のベンチに腰をおろすと、窓の外にはエゾリスがエサを食べる姿が。
何時間でもその場所に居続けたくなる。
夕食・朝食共に裏の畑で栽培された野菜を使い、その日は初物のキノコが近くの森で見つかったと天ぷらやお味噌汁で出してくれた。どの料理も素朴だが、宿のご夫婦の温かみがしみじみと感じられる。
お部屋も十分な広さで、ふかふかの布団が気持ち良い。
各部屋にトイレ・洗面所はついていないが、1階に共同で使える場所がある。
なんとも素晴らしいおもてなしの心を感じられる宿であった。
是非とも再訪したい貴重なお宿だ。