まずは、旅館の建物が文化財に指定されていて、とにかく歴史の重みと風格を感じます。宿泊は大正時代の建物。入口は襖で鍵はなし。昔ながらの温泉旅館です。浴室は本館にひとつと別館にひとつ。とにかく本館の源泉風呂が抜群にいい。明治時代には、登別、草津、別府と並んで海外にも紹介されたくらいの名湯。浴室のつくりも素晴らしい。資料館も見学させていただきました。昔から番付表にのるくらい有名な温泉だったそうです。この雰囲気を変わらず将来にもつなげてほしい、第一級の温泉旅館です。
10月18日に雨飾り山下山後に車で訪問。江戸時代や大正時代に建築された重要文化財の建物に泊まりたい気もするが、平成建築の別館に宿泊。お風呂が熱すぎずぬるすぎず時間を忘れて浸かっていられる。登山で棒のようになった足には一番いい。元湯は約3Mの高さから温泉が滝のように流れ落ち、長い年月で温泉のしずくが1本の鍾乳洞の柱のようになっている。時代を感じられる古き時代の内湯。温泉館の展望風呂は内湯と露天があり露天からの山並みの眺めは最高です。古き建物の窓が露天風呂のすぐ上部にあり昔は湯治客が沢山いたんだろうなと推測する。自分にとってお風呂は満点。料理は夕食は食べきれない程で栗羊羹やよもぎ大福まで並び大福は部屋に持ち帰った。朝食はみそ汁がおいしく朝から御代わりした。帰りに人のよさそうなご主人から太い大根をお土産にもらい、歴史的建造物の保存の苦労話を聞いた。心が温まる宿です。2度目は古き旧館に泊まってみたい。但し隙間風が容易に想像できるので暖かい季節に。
自粛解除開けの6月の土曜日に一泊しました。長野県にある秘湯を守る会の旅館で口コミ評価も高かったこの旅館を選びました。行きは安曇野からの一般道でしたが、帰りは糸魚川方面に向かい、どちらからのアクセスも良好です。旅館の目の前がバス停なのでバスで行くのもよいと思います。途中の道路も広くて運転しやすいですが、旅館周辺は道が細いので注意が必要。最後にくの字に曲がって、旅館の前の駐車場に停められます。表に手洗い場があって、フロントや廊下にもアルコール消毒がおいてあり、好感が持てました。部屋は新館の谷側の2階。時期柄だったのか大きな部屋をご用意いただきました。バストイレは別ですが、トイレも洗面所も同じフロアにあるので不便さは感じません。部屋からの眺めは最高です。お風呂は、元湯と外湯の2つ。どちらも風情があって楽しめます。天気がよかったので外湯の露天風呂からの眺めは最高でした。元湯は寝ながら入れるスペースがあり、時代を感じさせるよいお風呂でした。元湯は人数制限がありましたが、宿泊客が少なかったためか、混雑することもなくゆったりお風呂に入ることができました。脱衣を入れるビニール袋を用意してもらえます。夕食、朝食は宴会場でした。テーブルの間隔が広々でした。とてもおいしくて量も適当で十分満喫しました。旅館の近くには、雨飾高原露天風呂や鎌池があります。露天風呂は歩いて行ったら30分弱といったところ。近くに駐車場があるので車で行くのがよいでしょう。鎌池も登山道で行けるのでちょっとしたハイキングもできます。お風呂がよくて食事もおいしいのに、宿泊料金はちょっと抑えめでありがたかったです。次回も泊まりたい旅館です。
個室トイレ・バス付きの別館(平成築)に宿泊しました。本館は登録文化財とありました。明治時代、西郷隆盛の弟・西郷従道も湯治に来たことがあるそうで、西郷従道の書が飾られていました。旅館の方によると、戦国時代(16世紀)あたりに見つけられた温泉だそうです。敷地は深い谷の上の方に位置しているため、数十メートルはある谷間を見下ろす感じで、別館(平成築)からの眺望はとても素晴らしく、隣接する外湯には展望風呂がついていて、同様の素晴らしい眺望を楽しめます。この時期(7月上旬)、紫陽花やらたくさんの花が咲き乱れ、カラフルで素晴らしい眺めでした。内湯・外湯とも源泉掛け流し、無加水・無加温のお湯がすばらしい。水量も豊富でとても快適なお湯でした。内湯の方には、打たせ湯らしく2メートルくらい上から滝のようにお湯が落ちてきています。南小谷駅から村営バスが往復していて、ちょうど、旅館の目の前に泊まります。なので、山間の旅館ながら、ほとんど歩くこともなく、のんびりと山間部の集落を眺めながら旅館に向かいました。とてもいいところでした。
地図で見ると山の上のたいへんなところにあるように見えますが、実際は運転にあまり自信が無い方でも問題ない(冬場は別)かと思います。国道148号から県道114号に入ったらあとは一本道。道路の舗装状態も良く、道幅も広めで、曲がりくねった山道でもないので。白馬(長野側)からだと30分くらい、反対の糸魚川(新潟側)からでも1時間程度。日本海にもそう遠くない山の上です。到着直前に旅館の全容が見えますが、よくぞこれだけのものが山の上に建てられたものだと感動ものです。味があるのはなんといっても内湯、「現夢の湯」古くさい浴室ですが、味があります。浴槽の一角に人一人だけ建っていられるような一回り小さい電話ボックスくらいのスペースがありますが、新鮮な状態で引いてこられた源泉がここに滝として注がれます。ここで湯滝として、初めて空気に触れたばかりとってもいい温泉にあたることができます。他にも普通に湯船に浸かっても良し、浴槽の一部が寝湯ができるような高さになっており、そこで寝湯も良し、床に完全に寝転がり、オーバーフローしたお湯でトド寝をするも良し、といった具合に狭い浴室ですが、色々なお湯の楽しみ方ができます。泉質は炭酸水素塩泉。外湯展望風呂から見渡す山々の眺めも捨てがたいものがありました。建物は江戸、明治、大正、昭和、平成各年代に建てられた建造物からなり、ほとんどの建物が登録有形文化財に指定されています。先の温泉にしても、部屋にしても、帳場にしても、館内を探索しているだけでも楽しい宿です。私が泊まった部屋は、新館。新館で大正時代の建築です。宮大工の建築です。室内の居住性昔の旅館同様、部屋に鍵はありません。トイレももちろん共有です。当然音も響きますし、伝わるので、プライベート性重視であれば別館(平成の建物)とのこと。食事は山菜、きのこ、野菜を中心とした山のお宿の食事です。