温泉を劣化させる最大の原因は地底には無い気体としての酸素の存在です。足元湧出浴槽は、酸素に触れる前の源泉に入浴できるため理想的な浴槽ですが、自然湧出に加え泉温・湧出量・立地などに左右されるため貴重です。法師温泉には3つの浴室があり、1番大きい混浴の法師の湯(夜8~10時のみ女性専用)脱衣場一体型の浴室は風情もたっぷりです。無色透明のカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉43℃。浴槽は木枠で底には岩や石の敷き詰められ時々ぷくぷくと湯玉があがります。丸太が渡されそこに頭をのせて湯につかります。与謝野晶子が「・・・山乃いでゆ乃丸太のまくら」と歌っています。「お掃除はどのようにするのですか?」と聞くと「ホースで抜くのです」と言ってました。そうですよね、排水栓なんてないのですものね!
明治の建築、有形文化財の法師川を望む別館(トイレ付)の2階に泊まりました。クーラーはなくこの夏は少し暑かったですが、全ての窓や玄関をあけ風を通すと涼しく寝れました。食事は山のものを中心に地場産の食材も多く丁寧につくられており、とても美味しくいただきました。15時チェックインして10時アウトするまでに、何度温泉につかったでしょうか、気分は文人?WIFIも良好、時を超え人里離れた山あいの一軒宿で、やすらぎの時間を過ごしました。
- 無料Wi-Fi
- 無料駐車場
- バー・ラウンジ
- エステ・マッサージ