ホームページにある通り、いわゆる温泉旅館ではありません。でも、食事は逸品です。クエ鍋をお願いしましたが、クエはもちろん、上品なお造りや茶わん蒸し、デザートのムースなど、出てくるすべてがおいしかった。懐石風の食事のボリュームに関しては、中年夫婦には十分でしたが、大盛りを期待する若い人には少ないかな。

特筆すべきは、泡醤油のおいしさ。湯浅は醤油で有名ですが、いくつかの醤油を混ぜて、ムースのように泡立てて作るのだとか。温かくなると泡のふくらみが消えるので、宿でしか味わうことができません。部屋食だったので、ゆっくりと食事を楽しめました。

宿周辺⇒湯浅のみかん畑集落の中の一軒宿。
散策していると、道端にみかんがゴロゴロ転がっていてのどかです。
田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たみたいな感覚でした。
みかん畑と徒歩５分位の栖原海岸と漁港しかない所ですが、のんびり・ホッコリしたい人には良いかも？
けれど、栖原海岸は夕陽が美しく景観の良い所。観光客が殆どいないのでまさに“穴場”(夏は海水浴客で賑わうのでしょうが)

宿⇒７室しかなくこじんまりとしていますが、部屋の天井が高かったり(和洋室)天然木がふんだんに使われていたりとのびのび出来る感じです。なんか、ホッとするんですよね～。

食事⇒２食とも部屋食です。
今回はクエ鍋が食べたくて行きましたが、この宿選んで正解でした。
ボリュームがあって、新鮮で「クエ食べたぞ～！」」って感じです。
しかし、クエだけではありません！泡醤油で食べる地魚のお造りや三宝柑の茶碗蒸しなど他のお料理も絶品でした。器や盛り付けも美しく、ここならではの味なのだろうと思います。
そして、米も美味しかったです。

温泉⇒沸かしの冷鉱泉。入っている時は少々ヌルっ、湯上りはサラッと。
浴場自体は５人も入ればいっぱいの小さなお風呂ですが、宿自体が小さいので平日ならほぼ貸切状態。

接客⇒家族で運営されているのか？アットホームな感じです。皆さん親切で感じよかったです。
部屋への案内と食事の時以外は干渉されないので気楽です。
掃除も行き届いているので、清潔感あり。

湯浅の醤油蔵街の散策も明治・大正時代にタイムスリップしたみたいでお薦めです。車で５~６分で行けます。

美味しい物食べて、のんびりしたい方は是非！