吾妻渓谷の山の中にある赤い屋根が目印の一軒宿「川中温泉 かど半旅館」。
「日本秘湯を守る会」の温泉で、日本三大美人の湯・子宝の湯として有名、日帰り入浴は不可です。
全12部屋の宿は宿泊サイトには載っておらず、宿に電話をして宿泊予約をしました。
お部屋は、2階のトイレなし10畳(部屋の目の前にウォッシュレットトイレあり)。
目の前が川なので川のせせらぎが聞こえ、秘湯宿の風情は抜群!
秘湯宿お約束のケータイの電波が入らず、ドコモで微弱、ソフトバンクとauは圏外です。
お風呂は、男女別内湯が各1つ、混浴内湯が2つ、続きの混浴露天風呂が2つ。
混浴風呂は、6:00~7:00/20:00~22:00が女性専用時間になります。
源泉湧出は旅館前を流れる雁ヶ沢川の川底で、自噴による自然湧出ですがポンプ揚湯にて利用しています。
女湯・男湯・大湯・露天風呂は、源泉が35℃と低いためヒートポンプによる加温給湯で37~40℃(季節により調整)。
浴槽内直接熱交換による加温は薬湯(源泉浴槽)の上がり湯で37~40℃。
宿泊定員が26人なので、2.5L/1人の計算。
浴槽の換水・清掃は3日に1回(利用状況により随時)だそうです。
源泉浴槽は定員2~3人の小さなもの。
源泉35℃はぬるいより寒く、湯口は多少温かいけれど浴槽は寒いながらも、しばらく入っていると慣れます。
透明で軽い硫化水素臭があるお湯はキシスベの感触。
湯口には析出物があり、1cmくらいの白い糸のような湯の花が浮かんでいました(加温で消えるらしい)。
カルシウム-硫酸塩温泉なのと、pH8.7で美人の湯となっている模様。
湯上り後は肌がサラサラとしており、スベスベ感が心地よかったです。
食事は、朝晩とも食堂にて。
食事処は川音ではなく、鈴虫の音色が聞こえました。
鯉の洗い(辛子酢味噌)、野菜の蒸し焼き、自家製こんにゃく、胡麻豆腐、イワナ、おっきりこみなどの素朴なお料理がおいしかったです。
おっきりこみは群馬の郷土料理で、麺は小麦粉で作った幅広のものを用い、生麺のまま野菜を中心とした具とともに煮込んだもの。
茹でたてのとうもろこしをサービスしてもらいました。
朝食も身体にやさしい和食です。
かど半旅館は予約時13,000円/人(1泊2食)でしたが、ビールなどで2人で29,028円。
「群馬プレミアム宿泊券」を5枚使い、支払いは4,028円(カードOK)でした。
実質、14,514円を8,264円/人で宿泊でき、日本秘湯を守る会のスタンプも押してもらえました。
こんにゃく、鯉、おっきりこみなどの群馬の名産が味わえ、家庭的な温かいおもてなしの宿でした。