トリノのポルタ・ヌオーヴァ駅から西へ出ると、道路をはさんですぐ向かいにあります。駅前はバスやトラムのターミナルなので、近郊へも市街へも、非常に便利な立地です。
また、王宮など観光の中心まで歩いて15分程度で、ポー川へも同程度と、市内をフットワーク良く見て回るのに好都合です。
ホテル内はよく考えられたインテリア・コーディネートで、落ち着きのある内装と、広めにとられた空間が落ち着きます。ロビーラウンジも、たくさんのソファ・セットや安楽椅子が置かれていて、なんとなく座っていたくなる空間でした。
客室はバスルームが大きく使い勝手のいい作りで、ウォークインクロゼットもあり、長短期問わず快適に滞在できます。
アメニティも一通りそろい、またアロマソープの香りがほのかに香るのも、さわやかな雰囲気です。
清掃状態は問題なく、夕方にはターンダウンがあります。
大通り側はポルタ・ヌオーヴァ駅で、トラムやバスの停留所もあるので、完全に静かとは言えません。ただ音に敏感な人でなければ、朝のラッシュ時でも窓を閉めていれば問題のないレベルです。気になる人は反対側の部屋をリクエストするといいでしょう。
朝食会場は天井が高く広々としていますが、実際の席数はそれほどではないので、混む時間帯もあるかと思います。種類はそれほどではないものの、ホットミールもあり、イタリアでは十分なほうでしょう。ケーキやドーナツがあるのも楽しさの演出に一役買っているように思います。
スタッフも落着きがありながらもてきぱきと動いていて、対応も良かったです。
レストランは独特のオリジナル・ピエモンテ料理で、アミューズから一皿一皿、面白かったです。予約が必須ではありませんが、混みあう時間帯もあるようなので、確認したほうがいいでしょう。
こちらは、スタッフは丁寧ではあるものの、対応には個人差がありました。
また、立地、雰囲気、居心地の良さ、内装など、ほとんど満点をつけられるこのホテルで、唯一残念だったのは、フロント・スタッフです。
基本的にはフレンドリーで丁寧でもあるものの、そうするように決められているからそうしているという感じで、ホスピタリティのある人ばかりではありませんでした。立て込んでいるときには、非常にぞんざいな対応をする女性スタッフもいて、少し印象が悪くなってしまいました。
ただ、レアケースであると思いますし、概ね満足のいく滞在でした。