地元の人からトリッパ、ランブレドッド屋台の名店と聞いて行ってみました。場所はPiazza Sant'Ambrogioの角(直ぐにわかります)
屋台正面には椅子とテーブル、両サイドには屋台そない付けのカウンターに椅子が用意されているのでゆっくりできる屋台です。
メニューを見ていると店員さんが声をかけてくれました。
「トリッパ? ランブレドッド?」「サンドウィッチ? ノーサンドウィッチ」「ハーフポーション? ワンポーション?」
その問いかけ毎に返答して、注文したのはランブレドッドを2ポーション(サンドウィッチでは無い)と缶ビール1本(コップもくれます)
ランブレドッド(ワンポーション)は4ユーロ、ビールは2ユーロ。
ワインも置いて有りました(1ユーロ) 出来上がり間際には「ペッパー? グリーンソース? スパイシー?」と聞いてくれたのでその都度応答しました。14:00頃には閉店してしまいます。

地元の人が次々とテイクアウトしていく繁盛店。皆さん、慣れた調子で注文し、屋台のおじいさん＆お兄さんがささっと盛り付け、ものの１、２分で持ち帰り。駅のキオスクのような手際の良さです。

名物のランプレドット、トリッパと黒板に書かれているのはわかったのですが、それ以外はちんぷんかんぷんでいたところ、パニーノといってパンにはさむか、バスケッタというプラ容器に入れてパンを添えるか、という注文のしかただと身振り手振りで教えてくれました。そして、胡椒やスパイスはかけるかどうかも聞かれます。ここで食べたい、というと、屋台の側面が簡易テーブルになっていて、そこでいただくことができました。

ランプレドットのパニーノ：ビーフスープのような塩味＆出汁の味で、透明なスープはあっさりしています。とても柔らかく煮込まれていて、ほろほろしています。

トリッパのバスケッタ：トマト味でこちらもあっさり。胡椒やスパイスがよく合います。トリッパのハチノスは日本のモツ煮のようなサイズ、形状をしていますが、それよりもずっと柔らかく、まったく生臭さはありません。個人的にはランプレドットよりもトリッパのほうが好みでした。

飲み物も注文でき、ビールを頼むと冷蔵庫から壜を出して渡してくれます。食後にまとめてお会計。勝手がわからずまごまごしていた私たちにも、笑顔たっぷりの威勢のいいおじいさんが、どこから来たの？美味しいかい？と話しかけてくれ、楽しい食事になりました。

ドゥオーモから日陰を伝いながら１０分ちょっとは歩きましたが、それだけの価値は十分にある美味しさです。

トリッパとランブレドットはパニーノで注文しました。どちらもとても美味しかったのですが、個人的にはランブレドットの方が好みです。
味付けはコンプリート（全部）と言って、塩とコショウ、サルサ・ヴェルデと唐辛子ソースをかけてもらってください。唐辛子ソースは少なめか聞かれますが、特に少なめにする必要はないです。ちょうどいい辛さで、良く煮込まれたモツが舌の上でとろけてとても美味しいかったです。
いい味付けで日本人好み思います。

サンタンブロージョ広場に出ている屋台です。トリッパとランプレドットが売りで、どちらもパンに挟んでサンドイッチや、バスケッタという皿盛りにしてくれます。値段は安くて、1つ3.5から4ユーロくらいです。色んなブログで紹介されていますが、実際美味しいです。最初にランプレドットのバスケッタを頼みましたが、ニンニクが利いた塩味にバジリコが絡み、美味しくて直ぐに食べ終わってしまいました。まだ行けると思ってトリッパのサンドイッチも食べましたが、こちらもトマト味で美味しかったです。
屋台は親子で経営されているようで、親父さんがトリッパ、息子さんがランプレドットの担当です。日本人も多く来るのでしょう、息子さんは片言の日本語で辛くするか、皿盛りにするか聞いてきます。陽気で、こちらも楽しい気分になります。
こちらの屋台の味が最高かどうかは判りません。でも、サンタンブロージョ市場をぶらついた後、この屋台でサンドイッチを頬張ると、何となく地元民の感覚を味わえます。味云々ではなく、そこを楽しむのが良いと思います。

あるフィレンツェの旅行エッセイに載っていたお店。
屋台ではあるが、なんとイタリアスローフード協会のお墨付きだとか。
大雨で冷えた空気の中、やっと見つけたそのお店で、
さっそく名物トリッパの煮込みとパンを注文。
塩、こしょうと少しの出汁、そしてイタリアンパセリと薬味で絶妙な味付け。
待っている間、カウンターに置かれているボトルワインで乾杯。
優しい店主たちの思いがそのまま表れている料理だと思いました。