料理人の自己満足の世界に入り過ぎ、素材がわからなくなってしまってます。このままでは100点でなく10点か80点の評価に分かれるレシピのオンパレードです。今の状態では料理で100€までしか受け入れられない様に思います。

いいレストランって、なんでしょうか。
私は世間知らずなので(?)味がすべてだと思っていました。
味で評価していいのなら、10点です。(100点満点中)
私は元々貧乏で特にいいものを食べて育っていないので、そもそも私がこちらにお邪魔したことが間違いなんだと思います。私に潔癖な部分があるのも原因でしょう。
2人で10万近くいく高級店、そして有名店ということでしたので、私としてはもうドキドキワクワク、楽しみでした。美味しいものをお腹いっぱい食べれる時間ほど楽しい時間はないと思っていますから。ところがどうでしょう。美味しいものなど、ありません。強いて言うならば、食材本来の味を大事にしていたキャビアとトマトとマグロぐらいでしょうか。それらだって、変わったソースがかかっていて、それを避けて初めて、食べられる、と言う感じでした。私は、2度吐きました。申し訳ないのですが、耐えられず、戻しました。主人が探して予約して楽しみにしていて高額を払ってくれると言うことで、楽しみたい、楽しまなきゃ、旦那の気持ちに応えなきゃ、と思っていました。残したらいけない。だけど、不味すぎて、吐き気が止まらないのです。吐いても止まらない。とにかくひたすらお酒でちらすしかない。笑 それでもうまく言い訳して旦那に3皿ほど食べてもらいました。旦那に対して申し訳ない気持ちと、10万近くかかっておいて自己満なレシピで自己満なおもてなししかできないお店に対して、本当に腹が立ちます。これが世界で認められるお店、、とてもじゃないけど理解できません。

今回、日曜のお昼に予約して行きました。
いつかは、美味しい物が出るだろうと思っていましたが、何一つ美味しい物はありませんでした。このレストランに行くのは、時間の無駄だと思います。これ程までに自己満足的で不味いレストランは初めてです。料理人としての感性を疑います。
多分、彼は悪い方に壊れていると思います。カミさんが具合が悪くて食べらねかったのが、唯一の救いです。

奇をてらいすぎて、何がしたいのかよくわからないというのが率直な感想です。
ランチのテイスティングメニュー、20品超のコースでした。一皿一皿、調理法に凝っているというのは理解できるのですが、凝り過ぎて味が全くまとまっていなかったり、むしろ味を落としているのではないかと思える品が多かったです。コースの冒頭はまだ期待を持てましたが、食事を進めていくうちに喜びや嬉しい発見をほとんど見出せなくなりました。
中でもひどかったのはデザートの一品。何か甘いものの上に柑橘のような味の付いたかき氷が乗ったものが出てきました。氷の質や管理状態が悪いのか、はたまた単に氷を削ってから放置され時間が経過したためか、氷が解けてべチャべチャになり、食感は最悪。下の甘いものも浸水しきって味も何もわかったもんじゃない。大抵のものは美味しくいただく我々が、思わずキッチンにクレームをつけずにいられないお粗末さでした。日本から持ち込んだかき氷機を使って氷削っているというのがアピールポイントのようでしたが、どうせやるなら良い物を出してくれないと、せっかくのかき氷機が泣きます。これでは創意工夫もキッチンの自己満足でしかない。
全体として期待値を大きく裏切られる点ばかりが記憶に残り、決してアクセスの良くないレストランにわざわざ出向いたことを後悔して帰ることとなり非常に残念です。ミシュラン星が付き知名度が高い＝必ずしも素敵な体験ができるわけではない、という教訓を得られ、今となっては笑い話のネタにもできますが、それにしても高いレッスン料でした。

サービスの責任者の方が本当に素晴らしい。サービスは今まで行ったレストランで一番好きでした。料理も楽しませていただきました。
ずっと行きたかったレストランの一つで、貴重な経験に感謝。