鳥取に行った時、カニ尽くしコースを楽しむため、友人と共に宿泊しました。鳥取県のズワイカニは、兵庫県のようにブランド化していないので、若干他の地域より割安と聞いていた事も頭にありました。
この宿を選んだのは、カニ尽くしコースの値段が他の宿と比べて若干安かった事、クチコミの評価が割合高かった事、それに鳥取駅から徒歩圏で源泉掛け流し温泉がある事が、主な選択理由でした。
客室は新しい「白水館」の方を選びました。こちらですと部屋食となるようです。現地で建物の内外を見た限り、部屋食に特に拘りが無ければ「玄水亭」の方でも充分かもしれません。ただ、「玄水亭」は階段の上り下りが必要です。
駐車場にクルマを停めてチェックイン。駐車場は市街地にあるためか、区画ごとの幅が狭いです。最近の車幅の広いSUV車だとギリギリでしょう。これは致し方ありません。
接客応対は極めて丁寧です。また当方がどの地域から来てどんなプランを予約しているかを、受付の男性は予め把握していたようで、受付の際にそれを伝えるなど、接客のきめ細かさが光りました。
部屋に案内され、ひと休みした後温泉へ。鯉が多数泳ぐ池を隔てた反対側に温泉棟があります。またこれとは別に、宿泊者なら空いていれば入れる貸切風呂が2つあります。
温泉の泉質名は塩化物・硫酸塩泉。やや茶褐色をしたお湯で、匂いはさほどせず、とろみも殆どありません。癖の無い誰でも入れる泉質です。貸切風呂も同じ泉質のようでした。成分分析表が簡略板しか掲示されていなかったので、断言はできませんが。
温泉棟には係員の人が常駐しています。2つある浴室は男女入替方式です。向かって右側の浴室の方が、露天風呂は広いです。左側の浴室の露天風呂は、庭園を重視した造りでした。内湯はどちらも同じ位の大きさでした。
貸切風呂は、翌朝2つあるうち露天風呂の方だけ入りました。木桶でできた1~2名サイズの浴槽が外にあり、個人的にはここが一番居心地が良かったです。
部屋食のカニ尽くし夕食は満足のひと言でした。茹でガニに始まり、色々と趣向を変えたカニ料理が続々と、これでもか!といった感じで出てきます。最後は新たなカニを投入したカニ雑炊で締め、満腹となりました。
料理の味付けも良かったですし、担当の仲居さんもショービジネスに徹しているようなユーモア溢れる方で、雑炊を作りながら色々面白い話を聞かせて頂き、大変満足しました。
翌朝の朝食は食事処で。こちらは一般的な内容の高級旅館の朝食でしたが、味付けは良かったです。
カニ尽くしコースの料金は正直安くは無かったですが、前述したように他の宿のコースと比較すれば、リーズナブルな価格設定でした。また実際に出てきた料理内容を考えると、妥当と思える価格設定でした。
接客応対のきめ細かさが随所に見られる宿でした。こういう宿は選んで間違いないと思います。再び鳥取に出向く機会が有れば、宿泊したいと思いました。