炭酸カルシウムが豊富なことは一目でわかる。掲示の分析表にはさらにいろんな成分があげられている。鉄の匂いがする。
成分表には「源泉のpH6.3、25℃」「無色澄明、強塩苦味無臭。僅かに気泡の発生あり」「含二酸化炭素、鉄(ⅡⅢ)、CaMg塩化物温泉」ともあり、炭酸ガス保有総量2631ppm、含有成分総量19,750mg/kgなどのデ-タもあげてあるが、なんのことやら。
味は苦く塩辛く、複雑。
この温泉を加熱して、源泉26℃、低温37℃、露天39℃、大浴場41.5℃と4つの浴槽に分けてある。別に透明な湯の浴槽(打たせ湯42℃、泡・寝湯40℃、水風呂)もある。源泉26℃や水風呂は、夏の湯治にはいいかもしれない。
地下から自噴するというが、たぶんメンテナンスは大変なのであろう。そのまま上がることができない濃さである。石灰華の上は歩きにくい。
ゆっくりしたくて平日に宿泊した。6~23時の間入浴できるが、朝は日帰り客が来るまで宿泊客が独占できる。
皆さんそれぞれのスタイルで、じっくりゆっくりと楽しんでおられる。
トイレ付き6畳以上の部屋、2食付きで約1万円+税。
夕食は先付からデザートまで12品、豚小鍋だけでなくじゃこ飯もテーブル上で炊くコースであった。
食べ切れない量と思うなら、ここは街中、花山交差点周辺には外食レストランなどが何軒もあるから、素泊まりもできる。
次はとりあえず、紀三井寺の桜が咲いてからの湯治になるだろうか。