高級旅館の部類に入るのは、間違いないですが、
特別な非日常感を得るまでには至らない、その一歩手前の感じです。言い方をかえれば、それほど構えることもなく、ほっと寛げる宿です。料金も利用したのは一人25,000円程度なので、相応といった感じです。
広い敷地内には庭園があり、ロビーや部屋から楽しめます。部屋も設備の悪さや、汚れや周期など気になることもなく、居心地の良い和室です。アメニティの充実やコーヒーメーカーがあったりするわけではありませんが、不便や不快に感じることもなく、まずまず。
夕食は部屋食、朝食は会場となります。連泊だったので、一日目と二日目では違う内容でした。朝食もおざなりなバイキングや、適当なもの(焼き魚に味付け海苔)ではなく、美味しかったです。特に強く印象に残るものや珍しいものがあったわけではないですが、いづれもおいしかったと思います。
温泉は大浴場が内湯と広めの露天があり、その他もう一つ内湯があります。そちらがぬる湯です。ぬる湯といっても冬場ということもあり30℃を切っているであろう冷泉です。冬場にプールか海に入る様な勇気がいります。一度温かいお湯に浸って、温まってから入るのがおすすめです。更に交互に入ると、ぬる湯に入った瞬間は冷たいですが、一瞬ですぐ心地よくなります。温かいお湯もぬる湯に浸かってから入ると、独特のポカポカ、じんわりした感じがやってきて、独特の気持ち良さがあります。温かいお湯にだけ入った時は味わえない気持ち良さがやってきますので、是非お試しを。
二泊の滞在中、ぬる湯に入っている人は一人くらいしか見かけませんでした。なんか他人事ながら勿体無い話です。
ちなみに磐梯熱海駅に近い共同浴場、元湯もぬる湯が楽しめますが、こちらは30℃くらいで、また違った極上の気持ち良さです。温泉メインで磐梯熱海に行かれる人でしたら、こちらも是非行ってみてください。宿から歩いていける距離です。
何か特別感のある体験がなかった代わり、全てにおいて不満足・不快を感じる事が無く、外れのない宿といった印象です。安心感のある宿だと思います。