まず宿の名称は「伊久(いきゅう)」と読みます。
この宿の良いところは、内宮までおはらい町を通って、歩いて15分かからずに行ける点です。しかし、その分、一般的な宿に比べて料金が高めです。
泊った感想ですが、従業員の方はとても良く研修などが行き届いていると思います。
受け答えやサービスも十分なレベルでした。
一方で、この宿の評価を落としているのは、部屋数や宿泊客数に比べた従業員の人数の少なさだと思います。つまり、いくら一所懸命サービスをしようと思っても、人数が少なければさばけるサービス量には限りがありますし、その結果、質も落ちてきてしまう問題があると思います。従業員に若い方がかなり多いように思えました。
部屋はこの料金のレベルの一般的な日本旅館に比べて狭いです。半分くらいだと思っても過言ではないと思います。一方で部屋に露天風呂が付設していて(使用しませんでしたが)、こういった面での高級感を出すようにしています。
夕食については二部の時間制です。しかもこれは自由に選択できるのではなく、事前の予約制で早いもの順であることに注意が必要です。たしか17:30と20:00だったように思えます。この理由は、「食事処」のキャパシティによるものです。
料理の内容ですが、どれも地のものを使用していて美味しかったです。しかし作り置きであることが分かるような内容でした。これは朝食の時も同じような印象を持ちました。
お風呂ですが、いわゆる大浴場として、岩風呂風と檜風呂風が男女で入れ替わります。これに家族風呂がいくつかありました。どちらもそれほど込んでいませんでした。
また、伊勢神宮の「朝参り」のため、早朝に出かける場合は、ロビーでコーヒーと「カタパン」が無料でサービスされます。こういったサービスも心地よいものとなりました。
このホテルの評価を「4」としたのは、やはり神宮への近さであることです。部屋で過ごすことはあまりないので、過度な水準を求めなくても良いかな、ということです。一方で、高級感を醸し出すような仕掛け、つまり見栄えの良さも用意しています。従業員についても一所懸命やっていることが分かりますし、人数の少なさは彼ら彼女のせいではないのでこう評価しました。
この宿に宿泊する際は、こういった点をよく理解した上での利用が良いと思います。