ここは未だに改修途中のためか導線が入り組んでいて判り難いので、受付でフロアー・プランを貰って入るのがよいでしょう。
最初に出くわした「アメリカのレンブラント」という特別展から見学。かなり混んでいます。オーディオガイドを無料で貸しくれます。レンブラントがアメリカでどう受け容れられたのか、本物と偽物を、段階別に別けて陳列してあるのですが、自分の所有している2作も本物ではなく位置付けているから、壮年のキュレーターの渾身の企画に違いありません。本物ではないと断って陳列する事を認めて貸し出しているアメリカの他の美術館も鷹揚なものだと感心しました。個人蔵の出品作は流石に皆本物と位置付けられていました。個人でレンブラントを所有している人物が何人もいるのもアメリカらしいと彼等の富が少し羨ましくなりました。
常設展は名画揃いで、その中で特に印象に残ったのは、ラファエルを尊敬する余り長男をラファエルと名付けたベンジャミン・ウエストが、妻とその長男をラファエルの小椅子の聖母を模して描いたトンド。ドラクロアの彼らしくない、はかなげな女性の肖像画。クールベの右端がまだ描きかけの彼最後の作品。ゴーギャンのう泳ぐ女性の後ろ姿をシンプルに描いた象徴主義を象徴する作品。ゴッホの終焉の地となったオーベルジュの宿の娘を描いた魂の叫びが聞こえるような迫力ある肖像画。セガンティーニの縦長の画面に根元で折れ曲がった松を中心に据えた風景画。ピカソの彼のバラの時代の白眉となる珍しい集団裸図等です。
他にもアメリカ一という東洋美術のコレクションもあり、半日はたっぷりかかります
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