7月の3連休に宿泊しました。宿泊したのは、玄関上の角部屋で映画で撮影に使用された部屋です。水回りが部屋の外にあるのが少し不便ですが、西側と北側がガラス窓なので眺めは抜群です。部屋は8畳×2、4畳半×2あり、広さは十二分です。宿の方のお話では、これだけの部屋を今建造することは難しく、老朽化しているので、維持するのにも苦労があるとのことです。建具等も開け閉めがやり難い等、時代を感じさせる面はありますが、余りある感動を得られることと思います。
お風呂はごく一般的です。工事用の扇風機が置いてあり、非常に実用的でした。
建物には中庭があり、立派な日本庭園となっています。とっても大きな石灯籠がありますので、一見の価値があります。
お料理は、アコウの姿作り、アナゴの焙り、地だこ、うに等のお刺身、オコゼの蒸し物、ハモの子の塩辛等、瀬戸内海の海の幸を堪能できます。ポン酢もすこし酸っぱかったですがおいしかったです。びっくりしたのは、お箸です。竹製の非常に先が細いお箸で、お魚をおいしく食べるための気遣いが感じられました。帰りがけに女将さんに伺うと、特製で作らせているとのことです。魚料理を看板にしている旅館の姿勢に少し感動でした。
朝食は、いわゆる昭和の時代の旅館の朝食という感じで、おいしく頂きました。
昔は賑やかであったような大広間等もあり、ノスタルジックな雰囲気のある名割烹旅館という感じです。