トリップアドバイザーの動物愛護に関するポリシー

世界中の多くの観光スポットでは、野生または飼育されているかに関わらず、何らかの形で生きた動物が生息しています。 トリップアドバイザーでは、すべての観光スポットに対し、世話される動物が人間らしい扱いを受けることを保証する責任があると考えています。

トリップアドバイザーは、大多数のアクティビティ催行会社が責任を持って行動し、動物を人道的に扱うという基本的な信念に同意していることを認識しています。 その一方で、世界全体では、動物が受ける世話の基準が現地の法律によって異なる場合があることも事実です。

トリップアドバイザーは、数百万人のユーザーを抱えるオンラインプラットフォームとして、観光業界における動物愛護基準の改善を推進する上で果たすべき役割を認識しています。 そのため、当社のプラットフォームで販売されるすべての予約可能な体験が準拠する必要のある、業界最先端の動物愛護に関するガイドラインを導入しました。

ガイドラインの全文は次のとおりです。

飼育されている動物との物理的な接触

トリップアドバイザーは、特定の例外的な状況が適用される場合を除き、旅行者が飼育された野生動物と物理的に接触するツアーやアクティビティのチケットを販売したり、予約による収益を得たりすることはありません。

次の状況に該当する場合、利用客と飼育された野生動物との物理的な接触を含む体験をトリップアドバイザーで販売することができます。

  • 観光客が動物園、水族館、または野生動物の飼育員の監督下にあり、教育目的で使用される水族館のふれあいプール
  • 観光客が動物園、水族館、または野生動物の飼育員の監督下にあり、教育目的で使用される無脊椎動物のふれあい体験(クモや昆虫など)
  • 動物園または野生動物の飼育員の監督下で行われ、飼育環境での餌やり、またはふれあいプログラム。物理的な接触は動物の自然な行動として動物が自発的に行うもの(薬の投与や餌付けをされておらず、命令により服従させられていないもの)であり、またそれらの動物が自由に人間との接触を止めることができるもの。
  • 動物園、水族館、保護区における、動物とある程度の物理的接触が発生する可能性のある絶滅危惧種保全のためのボランティア観光プログラム

家畜動物

乗馬や子供のふれあい動物園など、家畜動物のみが関与する体験や観光スポットは、トリップアドバイザーでの販売の対象となります。

ショーおよびパフォーマンス

トリップアドバイザーは、捕獲された野生動物や絶滅危惧種の動物が一般大衆の前で尊厳に反する芸やその他の不自然な行動を強いられる、またはサーカスやステージの余興の一環として尊厳に反する方法で登場させられる(コスチュームを着せるなどの人間を模倣させる行為を含む)ような特定の体験のチケットを販売したり、そのような体験から収益を得たりすることはありません。

尊厳に反する行為とは、動物が不自然な方法で行動するか従うように薬物の投与を行うこと、または強制的に訓練すること、およびその動物に必要な刺激、運動、世話を提供しない行為として定義されます。

クジラ目(クジラおよびイルカ)

トリップアドバイザーは、次の場合を除き、飼育されたクジラ目が公開展示されている観光スポットや体験のチケットを販売したり、直接収益を得たりすることはありません。

クジラおよびイルカの海岸保護区域

次のタイプの施設で実施される体験が販売の対象となります。

  • すべての飼育対象のクジラ目に海岸での恒久的な生活環境を提供する保護施設。
  • 飼育中のクジラ目のために代替の海岸保護区域を開発しており、監督下に置かれているすべての飼育中のクジラ目をこれらの環境に適切な方法で再収容することを好評している商業施設または非営利施設。

海岸保護区域とは、クジラ目を可能な限り自然環境に近い状態に置きながら、資格を持つ飼育スタッフと獣医師が保護や監督を行う、湾や入り江など沿岸の天然海域と定義されます。

海岸保護区域は、厳格な繁殖禁止方針を遵守し、公開展示のショーやパフォーマンスに出演させる目的で動物を訓練してはならず、水中での体験を含め、利用客と動物とのあらゆる形態の物理的な接触を禁止する必要があります。

その他の施設

その他の関連ポリシーの規定に従い、次のタイプの施設における体験も販売の対象となる場合があります。

次のすべての取り組みを実施することを正式な公約として掲げる認定*施設:

  • 飼育するクジラ目の繁殖を中止および防止すること
  • 捕獲されたクジラ目について、一般公開を目的とした他の施設からの輸入を中止すること
  • 公開展示を目的とした野生クジラ目の捕獲と輸入を中止すること

*認定は、世界動物園水族館協会(WAZA)の加盟団体から受けるものとします。

ブラッドスポーツ

動物への危害または殺害に関連しており、トリップアドバイザーの掲載ポリシーに違反していることが判明した観光スポットについて、トリップアドバイザーはチケットを販売しません。

本ポリシーでは、トリップアドバイザーが次のような主な事業目的を掲げる観光スポットを掲載しないことを規定しています。

  • 野生の絶滅危惧種に危害を加えたり、殺害したりすること(絶滅危惧動物の狩猟など)
  • 捕獲された動物に危害を加えたり、殺害したりすること(ブラッドスポーツの観光スポットなど)
  • エンターテインメントを目的として生きたままの動物を他の動物に餌として与えること(例:生きた牛をライオンに与えるなど)